冬が近づいて寒くなってくると、鍋をする機会も増えますよね。そんな時に欠かせない食材が、白菜です。
旬の白菜は美味しく、比較的安価なため、冷蔵庫に常にストックしているご家庭も多いのではないでしょうか?
そんな便利な白菜ですが、たまに「黒い点々」ができていることありませんか?食べても大丈夫か心配になる方も多いはず。
しかし、この黒い点々は食べても大丈夫なんです。
そこで今回は、「白菜の黒い点々は虫や病気やカビではない!食べても大丈夫だった!」についてお話したいと思います。
美味しい白菜の見分け方!黄色いのと緑色どちらが美味しいの?白菜の黒い点々・・・虫?カビ?病気?
たまに見かける白菜の黒い点々の正体は、実は虫でもカビでも病気でもなく、「ゴマ症」と呼ばれる現象から起こるものなんです。
それでは早速、ご説明していきましょう。
黒い点々の正体はポリフェノール
白菜の黒い点々の正体、実はポリフェノールなんです。
「ポリフェノールって、抗酸化作用や血圧の効果が期待できるあれなの?」と驚いた方も多いと思います。
そうなんです、体に良いとされているポリフェノールなんです。
ポリフェノールはもともと植物が保有する成分で、植物が光合成する時に作りだされる成分でもあります。野菜の苦みや渋みの原因にもなっている成分です。
つまり、白菜に含まれているポリフェノールが、酵素と反応することにより黒い色素が発生し、黒い点々のように見えるのです。
何故ゴマ症は起こるの?
それでは、何故ゴマ症が起こるのでしょうか?
実は、白菜自身が受けた環境ストレスが原因で起こるのです。
収穫前は栄養過多により発生することが多く、肥料の窒素成分が多すぎた場合に起こります。
また、収穫後においては、白菜が低温にさらされた時に起こるとされています。
食べても大丈夫?
もちろん食べても大丈夫です。
この黒い点々の正体は、ポリフェノールなので何の問題もありません。安心して食べてください。
味は落ちるの?
白菜の黒い点々は食べても大丈夫だと分かり安心しましたが、このゴマ症の白菜は美味しいのでしょうか?
実は、ゴマ症の白菜は一般的な白菜に比べて味が落ちるとされています。
葉の成分の調査では、ゴマ症の白菜の葉は一般的なものに比べて、鉄分や糖分が少ないことが明らかになっています。
また、ゴマ症の白菜は水分を多く含んでいるので、一般的な白菜に比べて、日持ちしにくい性質もあります。
もしもゴマ症の白菜に出会ったら、なるべく早く新鮮なうちに食べると良いですよ。
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白菜には黒い虫がつくこともある
白菜に見られる黒い点々は、ゴマ症であることが分かりました。しかし、白菜には黒い虫がつくこともあるのです。
そこで、白菜につく代表的な虫をご紹介しましょう。
ダイコンハムシ
ダイコハムシは、コウチュウ目ハムシ科の害虫です。
成虫は体調約4mm程度の大きさで楕円形、黒藍色をしています。成虫だけでなく幼虫までもが、アブラナ科の野菜の柔らかい葉の部分を好んで食べます。
このダイコンハムシが増えると、白菜の葉脈だけを残して網目状に食い荒らされてしまいます。
ハクサイダニ
ハクサイダニは、ダニ目ミドリハシリダニ科の害虫です。
成虫は体調約1mm程度の大きさで楕円形、黒褐色で足だけ赤い色をしています。
成虫だけでなく幼虫までもが、白菜の葉の表裏について、葉の汁を吸うので葉が白くなって枯れてしまいます。
被害がひどいと白菜全体が枯れてしまいます。白菜だけでなく、大根、ほうれん草なども被害を受けることが多いです。
きちんと洗えば大丈夫!洗い方は?
白菜にこのような黒い虫がついていたら気持ち悪いですよね。しかし、きちんと丁寧に洗えば大丈夫です。
虫がついている白菜は、「50℃洗い」がおすすめです。
②虫がついている葉を、茎の部分をもって50℃のお湯の中で洗う。
③洗ったら、ざるに白菜の葉を上げる。
④まだ虫がついていたら、もう一度同様に50℃のお湯で洗ってからざるに上げる。
以上です。とても簡単ですよね。
美味しい白菜の見分け方は?
では、美味しい白菜を見分けるにはどうしたらよいのでしょうか?
「美味しい白菜の見分け方!黄色いのと緑色どちらが美味しいの?」の記事にご紹介しているので、是非参考にしてください。
まとめ
今回は、「白菜の黒い点々は虫や病気やカビではない!食べても大丈夫だった!」についてお話してきました。
白菜の黒い点々は、カビ症が原因で、正体はポリフェノールであることが分かり安心しましたね。
しかし、白菜には黒い虫がつくこともよくあります。そんな時には、今回ご紹介した「50度洗い」を実践していただき、美味しい白菜を楽しんでいただきたいと思います。
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