天ぷらにすると美味しい「ふきのとう」と、煮ものにすると美味しい「ふき」。
味も食感も全く違う2つの食材ですが、どちらも「ふき」が名前に入っているので、きっと同じ植物だと予想がつきますよね。
しかし、詳しく説明するのはちょっと難しいかもしれません。今回は、「ふきのとう」と「ふき」の違いについて調べてみたいと思います。
ふきのとうの方言はばっけ以外にも実はたくさんあるって知ってた?ふきのとうとふきは同じ植物というのは本当!
ふきのとうとふきは、ズバリ同じ植物です。これはみなさんの予想通りだと思います。キク科フキ属の多年草です。
ふきのとうとふきの違いについて調べてみる!
栄養や効能はどう違いがあるの?
ふきのとうもふきも、カリウムやビタミンが豊富に含まれており体に良い植物として知られています。
ところが、ふきのとう、ふき、それぞれに優れている栄養と効能もあるのです。
ふきのとうは、独特の苦味がありますよね。実はこの苦味の中に栄養が詰まっているのです。
苦味成分である「アルカノイド」には、新陳代謝を促す効果があります。
もう一つの苦味成分「ケンフェール」には、発がん物資を抑制する効果があるのです。
一方、ふきは食物繊維がとても豊富に含まれています。便秘解消やダイエット効果を高める効果も期待できます。
ユミ
旬の時期はどう違いがあるの?
ふきのとうは、ふきの蕾の部分です。ふきのとうが成長した後にふきが出てきます。そのため、もちろんふきのとうとふきの旬な時期は異なります。
ふきのとうに旬は2月頃。つぼみが硬く閉じていて、キュッと締まった状態が美味しいです。
大きくなったり、花芽が見えてくると苦味が増すので美味しくなくなります。
ふきの旬は4月~5月です。葉が緑色でみずみずしいふきが新鮮です。太すぎても細すぎても硬く、直径2cmくらいの太さがやわらかくて美味しいです。
ふきって茎の部分と勘違いしていませんか?実は違いますよ?
そして、ふきはきっと茎の部分だと思いますよね。ふきの姿はどうみても植物の茎に見えます。
ところがふきは茎ではないのです。葉柄といい、葉と茎の接続部分なのです。
ふきの茎は地上には伸びてきません。地下茎として地面の中で横に伸びているのです。この地下茎と葉を繋いでいるのが葉柄なのです。ふきはこの部分なのですね。
ふきは「茎」ではなく「葉柄」と覚えておくと、ちょっと自慢できるかもしれませんね。
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ふきのとうって花なの?蕾なの?根なの?
ふきは葉柄であることがわかりました。それではふきのとうはどの部分なのでしょうか。
花や根の部分と思う方も多いと思いますが、ふきのとうは「蕾」です。寒い土の中から顔を出しているふきのとうは、芽が出て花が咲く前の蕾の状態なのです。
ふきのうとうは蕾が開いたり花が咲いてしまうと食べることはできません。
ふきのとうとふきのおすすめレシピは?
同じ植物でも、見た目、味、栄養、旬の時期と異なるふきのとうとふき。もちろん調理方法も違います。
最後にそれぞれのおすすめレシピをご紹介したいと思います。
ふきのとうと言えば天ぷらが定番ですが、実は洋風アレンジにも最適な食材なんです。
おすすめは「ふきのとうのクリームチーズディップ」。ふきのうとをみじん切りにして油で炒めます。
冷めてから、クリームチーズと味噌で和えるとおしゃれなディップの完成です。お好みでオリーブオイルやブラックペッパーで味を調えてください。
バゲッドはもちろん、パスタに和えても美味しいです。
次にふき。ふきの葉の部分を使ったレシピ「ふきの葉味噌」です。ふきの葉を細かく刻んだらごま油で炒めます。
しんなりしたら、味噌、醤油、みりん、砂糖を加えて煮詰めます。ご飯のお供にぴったりな一品になります。
ふきのとうの葉が余った時には捨てずにアレンジしてみてくださいね。
まとめ
今回はふきのとうとふきの関係について考えてきました。
ふきのとうとふきは同じ植物です。ふきのとうは蕾の部分、ふきはその後出てくる葉柄の部分ということがわかりました。
どちらも健康、美容に嬉しい食材なので、ぜひ色々な料理に活用してくださいね。
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