梅干しの種の中身は「天神様」?食べると体にいいの?毒なの?

梅干しの種

出典:http://livedoor.blogimg.jp/nyakorin/imgs/e/e/ee0d65b4.JPG

梅干しと言えば、大きな種があるのが特徴ですね。この種の中に「天神様」がいるという話を聞いたことがありますか?梅干しの種には毒があるとも言われているのです。

ここでは、気になる梅干しの中身についてご説明していきたいと思います。

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梅干しの種を割ると仁という実がある

梅干し

天神様と言われるようになった由来は?

梅干の種を割ってみたことがありますか?種の中に白いものが入っていますよね。これは「仁」と呼ばれる実です。

梅以外にもアンズやびわやサクラなどのバラ科サクラ属の植物の種には「仁」が入っているのです。アンズの「仁」は杏仁豆腐で知られる「杏仁」です。

そして、昔から梅干しの「仁」には毒があると言われてきました。

そこで子供たちに梅干しの種の危険性を教えるために「梅干しには天神様が入っているから、種を食べてはいけません」と教えていたと言われています。

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実は種の中身は体に悪い成分っていうのは本当なの?

はてな

成熟した梅の種の仁は大丈夫という意見も

昔から、梅干しの種には毒があると考えられていました。

「アミグダリン」という成分が毒であると言われてきたのですが、それは熟していない青梅の場合の話です。

梅干しは成熟した梅を使っているので、アミグダリンの危険はないのです。

逆に梅干しに含まれるアミグダリンは体の中で分解されると「シオシアネート」という無害の成分になります。

こればブロッコリーや大根に含まれることで有名な成分です。最も期待されている効能が抗がん作用です。

さらに、抗酸化作用、抗菌作用など健康効果がたくさんあるとされているのです。

「梅は食うとも核食うな、中に天神寝てござる」ということわざがあるように食べては駄目?

熟していない青梅の種には「アミグダリン」という成分が含まれています。

これは体の中に入って胃で分解されると、シアン化合物、つまり「青酸」となるのです。青酸は死に至ることもある非常に危険な成分ですよね。

だから、梅干しの種を食べたら危険だと思われてきたのです。そして「梅は食うとも核食うな、中に天神寝てござる」などのことわざが生まれたのですね。

しかし、これはあくまでも未熟な青梅を生で食べた場合です。成熟した梅の種に危険はありません。

さらに、塩漬けされることでアミグダリンは消失するのです。梅干しは成熟した梅を使っており、さらに塩漬けしているので、梅干しに青酸の危険はないのです。

ちなみに、青梅に含まれるアミグダリンによって死に至るのは、100個~300個の青梅を食べた場合です。

そんなに大量の青梅を食べることは考えられないので、梅干しに対する青酸中毒の心配はないと考えて良いでしょう。

私の見解は?

子供の頃、梅干しの種には毒があると言われた方もいるかもしれません。

しかし、これは厳密には本当ではありません。

青梅の種に含まれているアミグダリンという成分は毒成分に分解されることもありますが、梅干しは青海を使用しないので心配はないでしょう。また、青梅の種の毒による致死量は100個~300個です。

それよりも注目したいのは、梅干しの種にある抗がん作用です。その他にも健康効果がたくさん詰まっているので、むしろ積極的に食べるべきだと思います。

まとめ

梅干の種の中に「天神様」がいると言われる理由についてご説明してきました。

これは梅干しの種に毒があるから食べないようにという教えだったのですが、実は事実ではありませんでした。

梅干しの種には確かに毒の原因がありますが、それは青梅だからです。梅干しに使う成熟した梅の種には毒はありません。

逆に健康効果のある成分に分解されます。梅干しはとても効能が多い食べ物ですが、梅干しの種を食べることで、もっと健康効果が高まるかもしれませんね。

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