ほうれん草といえば、買ってきて時間が経つとしんなりしてしまいがちな印象ですよね。なかなかうまい保存方法がわからず、鮮度を保つのが難しいように感じます。
ところが、このほうれん草にもぴったりの保存方法があるんです。今回はほうれん草の保存方法についてご紹介します。
ほうれん草が苦い!苦味の原因と美味しくする調理法は?ほうれん草は生で保存するのと茹でて保存するのどっちがいい?
ほうれん草の保存方法について、生で保存する場合と下茹でをしてから保存する場合の二通りのやり方があります。保存するにあたってはどちらの方が良いのでしょうか?
生で保存、茹でて保存と言っても実はそれぞれ何通りかのやり方があるんです。
それぞれ用途や保存期間などの違いがありますので、その時の目的に合わせた方法を選ぶようにしましょう。
生で保存するとどれ位保つ?
ほうれん草を生で保存するのに、常温・冷蔵・冷凍のそれぞれの保存期間や保存方法を見ていきましょう。
まずは常温です。買ってきてすぐのものについては常温での保存が主になると思いますが、常温で保存できるのは夏場で1日、冬場でもせいぜい2日程。
常温で置いておくとほうれん草は柔らかくなってしまい食感を損ないます。つまり、常温はほうれん草の保存には向かないということです。
次に冷蔵です。0~5℃の冷蔵庫で保存すると、だいたい3日くらいは新鮮なまま保存ができます。
新聞紙で覆ったりキッチンペーパーを使ったりして空気に触れることを避け、乾燥を防ぐことで良い状態で保存することができます。
覆った状態のほうれん草をビニール袋に入れて保存すると良いですが、この際にビニール袋の口をきつく締めてしまうと湿気の逃げ場がなくなってしまうのでゆるく締めるようにしましょう。
冷凍保存の場合は、生のままだとだいたい2週間ほど保存が可能です。
ほうれん草を洗って3~4センチ長さにざく切りにし、水気をしっかりとふき取って冷凍用保存袋で冷凍します。
解凍する際には凍ったまま調理に使うか、お湯をかけたりレンジで加熱したりしましょう。
茹でてから保存するとどれ位保つ?
茹でた場合のほうれん草を保存する場合は常温・冷蔵・冷凍ではそれぞれどのようになっているのでしょうか。
まずは常温です。茹でて下ごしらえをしたものとはいえ、基本的には常温保存はおすすめしません。どうしても、という場合でも冬場に5日持つか持たないかといった風になっています。
次に冷蔵保存の場合です。50℃くらいのお湯で1~2分ほど茹でて水気を絞り、濡らした新聞紙で包んでビニール袋またはラップで包んで冷蔵庫へ。
この時ほうれん草の水分が残っていると味が落ちやすく、傷みやすくなってしまう上に栄養素まで溶け出してしまいますので水気はしっかりと絞りましょう。
最後に冷凍保存の場合です。茹でて冷凍保存する場合は約1ヶ月くらい保存が可能です。
固めに茹でたほうれん草の水気をしっかり絞り、3~4センチ長さに切ります。小分けにしたほうれん草をラップで包んで冷凍用保存袋に入れて冷凍します。
解凍する際には、凍ったまま調理に使うか自然解凍で大丈夫です。
冷凍保存するなら生がいい?その理由は?
下ごしらえをしてから冷凍保存したほうがいいようなイメージがありますが、実は最近では生のまま冷凍保存する方法が注目されています。
特にほうれん草は生のまま保存をするのに向いている野菜で、食感や味を落とすことなく冷凍保存して使うことができるんです。
ほうれん草に含まれるビタミンCは熱に弱く、茹でる過程で溶け出してしまうことがあります。これは生のままで冷蔵室で保存したときでも同じく、3日ほどからビタミンCが失われていくんだそうです。
そこで、生のまま冷凍保存してしまえばビタミンCが失われることなくそのまま保存できるというわけなんです。
解凍するときにも自然解凍させれば加熱によってビタミンを壊すことなくほうれん草を食べることができますよね。
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ほうれん草を少しでも長持ちさせる秘訣ってあるの?
それでは、ほうれん草を少しでも長持ちさせるためにはどのような方法が良いのでしょうか?
まず一つ目は生で冷蔵庫に保存する方法です。買ってきたほうれん草を袋から出してボウルに水を張り、そこにほうれん草全体をひたします。
ざるにあげて水気をふき取り、キッチンペーパーで包んだらビニール袋に入れてゆるく口を閉じます。このほうれん草を冷蔵保存するのですが、この時「立てて保存する」ところがポイントです。
これは、畑にいたときと同じ状況を作ってあげることで、ほうれん草がより新鮮に長持ちするようになる方法です。
次に茹でたほうれん草を冷凍で保存する方法です。こちらはまず下茹でをしてから冷凍するのですが、その際にほうれん草を茹ですぎないところがポイントです。
固ゆでしたほうれん草をしっかり水切りして、ラップで包んで冷凍保養保存袋で冷凍します。ここで2つ目のポイントは「急速冷凍すること」です。
固ゆでから急速冷凍がほうれん草を長持ちさせるキーワードなんですね。
また、もう一つの方法は50℃洗いを使った方法です。50℃くらいのお湯をボウルにいれ、そこにほうれん草を浸からせます。
30秒~1分ほど洗うとシャキシャキした状態の葉を保つことができます。
この際にボウルのお湯の温度が下がってしまうと効果がありませんので、温度が下がることには注意しましょう。洗い終わったら濡らした新聞紙で包み、ビニール袋に入れて冷蔵保存します。
この50℃というのは、野菜が水分を出す穴を広げる効果があるそうで、そのおかげでシャキシャキの食感が保てるんだそうです。
買ったときよりも元気なほうれん草に!おすすめの保存方法とは?
実は、買ってきたほうれん草をさらに元気にすることができる方法があるんです。それがいかに紹介する方法です。
2. 水気を切り、ほうれん草がすっぽり入るくらいのビニール袋に入れて上部の両端を持って回転させる
3. 袋に水分が溜まっているので、捨てる。
4. そのまま野菜室で保存する
この方法で保存をすると元気になったほうれん草は10日~2週間ほど新鮮な状態を保ってくれるんだとか。
一度しなびたほうれん草でも効果があるそうなので、ぜひ試してみたいですね。
まとめ
ほうれん草の保存1つにも様々な方法や保存期間があるというのは驚きですね。保存期間やほうれん草の形態など目的によっても保存方法を使い分ける必要がありそうです。
とにかく長持ちさせたいとき、新鮮なほうれん草が食べたいときなど目的に合った方法を選んで試してみてください。
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