大根を購入してきて、すぐに食べずに保存していると、皮に黒い斑点が出てくることがあります。
食べられるものと食べられないものがありますので、見分け方を知っておくと、大根を無駄にしてしまうことも少なくすみます。
また、保存方法を知っておくことで、長期においしく食べることができますので知っておくとよいと思います。
ユミ
大根の皮に黒い斑点がつく原因は?
大根の旬は冬です。収穫時期が遅かったり、保存するときに保存方法が悪かったり、長期的に保存してしまうと黒く変色したりしてしまいます。
大根を保存するときは、必ず冷蔵保存するようにします。なぜなら、大根は冬野菜ですので涼しい場所での管理が一番適しているのです。
黒カビ
斑点やすじ状に黒くなることはよくあるのですが、このうち食べてはいけないのは黒カビです。
見た目としては、一か所に固まって出ているものは、黒カビである可能性が高いです。皮の部分だけに黒カビが出ることもありますし、表面は白くても切った中身に黒カビが発生していることもあります。
黒カビが生えていた時は、絶対に食べないようにしてください。また、皮の表面や表面に近いところが黒く変色していたり、異臭がしたり、ぬめりがでているときは、黒カビが原因の事があります。
その場合も、食べないようにしてください。また、一部にカビが発生しているときでも、大根は水分の多い野菜ですので、水分を通して全体にカビの菌がまわっていることも考えられます。
皮だけにカビが生えていたとしても、食べることはお勧めいたしません。
また、大根に出てくる黒いすじは黒芯症といわれています。春ごろに収穫する大根にみられることが多く、ホウ素の欠乏によって起こります。
これは食べても問題はありませんが、苦味が強くなるためあまりおいしくありません。
センチュウの被害痕
有機質肥料を使用しないで、化学肥料に頼って栽培している大根に発生しやすいのが、センチュウです。
センチュウの被害にあうと発育が悪くなってきます。根に小さいコブが無数についているときはネコブセンチュウ、細根がなくなっているときはネグサレセンチュウの被害にあっている可能性があります。
センチュウは冬越えして、春暖かくなってくると活動しだします。土壌消毒や除草剤などを用いずに大根を栽培することは、難しいことですが、代わりに甘くておいしい大根ができます。
センチュウが発生した大根は見た目が悪いですが、化学肥料を控えたおいしい大根ともいえます。センチュウは野菜につく害虫ですので、人間にはほとんど害がありません。
もしかりにセンチュウを食べてしまったとしても、胃液で消化されてしまいますので、病気になったりすることもありません。
見た目は悪いですが、おいしく食べることができますので、破棄したりせず普段通りに料理してみてください。
しばらく冷蔵庫などで保存しているうちに黒い斑点がつく場合はカビ
大根は、野菜の中でも割と長期に保存できる野菜と言ってよいと思います。
ただ、やはり冷蔵庫で長期保存していると変色したり斑点がつくことがあります。この時のカビの見分け方は、臭い・見た目で判断します。
カビがついた大根は、始め酸味があるようなにおいがしてきます。しばらくすると、カビの繁殖が広がりカビ臭いにおいになってきます。
次に見た目ですが、先ほどにも書いたように固まって黒い斑点がでてきたら、それはカビです。
始めのころはポツポツと黒い斑点が出てきて、日にちがたつと斑点が固まって出るようになります。
また、ヌルヌルしていたり、ぷよぷよとやわらかくなっているときも、カビ菌が繁殖している可能性が高いので食べない方がよいです。
大根は冷蔵保存がいいのですが、冷蔵庫で一番カビ菌が多いのは野菜室なんです。
これは野菜は水分が多いので、冷蔵庫に入れる食品の中でもカビが生えやすいからです。野菜室内が一番カビ菌が発生していると言え、棚などにもカビ菌が付着しています。
・大根を入れる場合は直接空気に触れないように、新聞紙などにくるんでから入れます。
・できるだけ早めに食べるようにします。
・扉の開閉回数を少なくして、冷蔵庫内の温度が上昇するのを防ぎます。
・食材を入れすぎないようにして、5割~7割程度にとどめます。
・こまめに冷蔵庫内の食品をすべて出して掃除をします。
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大根の切り口が変色している場合は、食べて大丈夫なの?
透明・黒・茶色など大根を切った時に変色している場合がありますが、保存状態が悪い場合におきやすく、苦味が強くなることはありますが食べても問題はありません。
水晶現象と言われていて、生理現象です。そのままでは見た目が悪く、苦味もありますので、カレーやシチューに入れたり、小さく刻んで春巻きやハンバーグ・つみれに入れてしまえば、苦味も気にならずおいしいです。
大根の中が変色する原因は?食べても大丈夫なの?
まとめ
サラダや煮物などいろいろな料理に活用でき、特に冬は重宝する大根ですので、最後までおいしく食べられるよう、また、食べられるものと食べてはいけないものをきちんと理解して、無駄のないようにしましょう。
大根は皮ごと食べた方が栄養があるって本当?
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