何事も食べ過ぎは良くない。
皆さんが当たり前のように理解してることだと思います。このいたって普通の注意喚起ですがその「食べ過ぎ」というのはいったいどれくらいなのでしょうか?
人それぞれ食べ過ぎと感じる分量には差があるわけですので、何とも説得力のない注意喚起であることが分かりますね。
そして、あんこということなのでやはり他の類よりも一種の罪悪感なるものは少ないイメージはありますよね。和食=健康 と言ったようなふわっとしたイメージがあるのは確かですから。
きちんと適切な分量を知ることで身体に対して敵となるか味方となるかを判断することが出来る。
これはとても重要なことだと思います。
あんこから得られるもの、そして適量とは。これを知って味方にしてみましょう。
あんこが嫌い!その原因と苦手な人でも食べられるおすすめレシピは?あんこを食べると期待できる効能は?
あんこは甘いから身体にはあまり良くない。そう思ってる人が多いのではないでしょうか?
もちろん冒頭の通り食べ過ぎればどんなものでも身体に良くないわけですが、あんこから得られるものを知ると衝撃を受けると思います。
あまり身体に良くなさそうと思っている人ほど大きな衝撃となるでしょう。
まず代表的なものではポリフェノールですね。
あんこの原料である小豆にはワインの1.5倍ものポリフェノール(小豆ポリフェノール)が含まれています。
小豆ポリフェノールというのは総称で小豆の赤色を司るアントシアニンもその一種です。
アントシアニンは目の疲れを緩和したり眼病予防に効果があるとされています。
小豆ポリフェノールは脂肪の吸収を防ぎ、体脂肪の原料となる血中中性脂肪の値を低下させてくれます。
また、腸の中で糖を分解する酵素の働きを抑える働きがあるため糖を吸収しにくくします。
これにより食後の血糖値の上昇がゆるやかになることで脂肪がつきにくくなるというわけです。
他にはカリウムやサポニンが強い利尿作用を促すためむくみを解消したり、サポニンのブドウ糖が中性脂肪に変化するのを抑えたり、ビタミンB1が糖質の代謝を促進したり。
さらに小豆の1/3は食物繊維ですので、腸内で腸を刺激して蠕動運動を促してくれます。
これにより便通が良くなったり、宿便を押し流して腸内環境を整えてくれる働きがあります。
残りの2/3は炭水化物、これは太る成分!と構えた人。実は小豆の炭水化物つまりデンプンですが、加熱することで難消化性デンプン(レジスタントスターチ)に変化します。
これは普通のデンプンと違い小腸などで吸収されにくく大腸まで届くことで善玉菌の餌となるのです。これにより大腸の活動がより活発になり腸内環境がより改善されるというものです。
どうでしょうか?まだまだ期待できる効果はありますが、あんこが身体に良いということは十分わかっていただけたと思います。
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あんこの食べ過ぎは体に悪いと言われる理由は?
次は食べ過ぎることで引き起こす身体への影響についても触れなくてはいけません。
前述でこれでもかとあんこの有難い恩恵を書き連ねたわけですが、反対に身体が受ける悪影響とは何でしょうか。
糖分が多い
ご存知の通り糖分が多いです。
あんこに限らず和菓子、洋菓子など砂糖が大量に使われていることは想像が付きますよね。使われる材料と同等量の砂糖が使われているとも言われます。
この糖分が急激に血糖値を上昇させるので体内ではこの多量の糖を分解するために多量のインスリンを放出することになります。
分解できる量であればいいですが、分解しきれなかったものは身体で脂肪となり蓄えとして残ります。
これが中性脂肪となり運動などで消費や燃焼をしない限り増えていきますので、肥満となって身体に変化が起きてきますね。
この異常な摂取と放出を繰り返すことで体内ではインスリンの異常放出を控える機能が働きます。この結果が糖尿病です。
好きなものを好きなように食べることが制限されますので心も身体に対してもとても辛い生活を送る必要が出てきます。
気持ち悪くなる
これはデンプンの過剰摂取による胃酸過多が原因かと思われます。
また砂糖も同様にこの胃酸を多く出す要因となり、さらに胃と食道の間で食べ物の逆流を防ぐ筋肉が糖分により緩んでしまう恐れがあります。
この筋肉の緩みが逆流性胃腸炎などの発端になりうるのです。
下痢や便秘の原因にも?
下痢や便秘の要因は腸内環境の乱れから起こります。
下痢は腸の働きが過剰で起きるため食物繊維が豊富なあんこを過剰摂取した場合、より活発となることで下痢の症状が悪化する可能性もあります。
便秘はそれとは逆に腸の動きが鈍ることで起きるので、消化されにくい食物繊維は腸に負担をかけたり、停滞する原因となり、やはり状態を悪化させる可能性があります。
1日にどれぐらいのあんこを食べるのが適量なの?
この適量がとても難しいですね。得られる栄養素から算出するとすれば、成人が1日に必要とされている食物繊維の量は男性で20g、女性で18gとされていますのでこの量をあんこで摂取するために必要な分量は約100〜130gくらい(乾燥した小豆での算出)。
ただ、この量を甘いあんこで毎日摂るとなるとやはり糖質が気になりますよね。
ですが市販で低糖質のあんこも売られていたりしますのでこういったものをうまく使うことで糖質を抑えながら食物繊維をあんこで摂ることができますね。
それと併せて前述した豊富な栄養素が摂れるので低糖質あんこを選べばあんこの有効的な栄養摂取が期待できると思います。
まとめ
何でも食べ過ぎは良くない。これは大前提ですが、あんこの原料である小豆はスーパーフード。
ポリフェノールで脂肪の吸収を抑え、血中の中性脂肪値を低下。
カリウムで利尿効果アップ。
サポニンでブドウ糖が中性脂肪になるのを防ぐ。
ビタミンB1で糖質の代謝を促進。
食物繊維で腸内環境を整える。
小豆の炭水化物は加熱することで難消化性デンプンに変化し、善玉菌の餌となる。このような様々な効果効能が期待できる栄養素を持ち合わせていますので、
あんこの糖分を抑えるなど対策して摂り入れることで身体にとって良質な栄養素を取り入れることができますね。
甘いものが身体にあまり良くないというイメージは誰もが持っているものですが、適度に取り入れることは身体にとっても重要であり必要なことでもあります。
きちんと利害を理解することで強力な味方となるわけですね。あんこを有効活用して心も身体もWIN-WINを是非目指して頂きたいですね。
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