はっさくが苦いと感じる理由はナリンギンにあり!

はっさく

日本国内には、たくさんの種類の柑橘類が栽培されています。新種もどんどん開発されその種類は今や数百種にも及んでいます。

新種の柑橘類を食べるのも楽しみですが、やはり昔からあるおなじみの柑橘類が人気の主流です。

その中でも定番の「はっさく」。甘酸っぱさと、さわやかさ、そして独特の苦みが特徴的ですね。

しかしその苦みが好きだという方と苦手だという方に分かれるようです。今回はその苦みの正体について解説していきます。

ユミ

はっさくのあの独特な苦味。それが美味しいと思うんですが苦手な人もいるのもよく分かります。

 

苦みの正体は「ナリンギン」その効果は?

はっさくの独特な苦みの正体は「ナリンギン」という成分です。はっさくだけではなく、グレープフルーツや夏みかんなどにも含まれています。

ナリンギンとはポリフェノールの一種。活性酸素から身を守る力(抗酸化作用)や、食欲を抑える作用、脂肪の分解を促進する作用、またアレルギーを抑える作用などがあります。

食欲を押さえ脂肪を分解するのでダイエットには最適。また、血液中の脂肪酸も分解する働きがあるので血流を良くします。

抗アレルギー作用により、くしゃみや鼻水などの花粉症の不快症状を緩和するとともに免疫力も高めます。

しかし睡眠薬や高脂血症治療薬など一部の薬品と一緒に摂ると相互作用を起こし効果が出過ぎたり、副作用が強く出たりすることがあるので、薬を服用している人は医師に相談するなど、注意が必要です。

苦み成分「ナリンギン」の含有量はもちろん個体差があります。また生産されている気温によってもナリンギンの含有量は異なるようです。温暖な時期に生産されたはっさくの方が、苦味をほとんど感じる事はないそうです。

ユミ

良薬口に苦しという言葉がありますが、ナリンギンは苦いだけあってなかなかの効能を持っているんですね。

 

はっさくの苦みは取り除ける?

苦み成分「ナリンギン」は、はっさくの果実を包んでいる薄皮の部分に多く含まれていますので、薄皮を丁寧に剥くことでその苦みは緩和することができます。

ただその薄皮を?いた指で果実を触ってしまうと、苦み成分が果実に付着してしまい食べた時にまた苦みを感じてしまいます。薄皮を丁寧に剥いたあとは、手指をしっかりと洗い、手についた苦み成分を洗い流しましょう。

ユミ

薄皮を綺麗に取ることがポイントなんですね。でも綺麗にとってしまうとナリンギンの効果は薄れてしまいます。苦味が別に嫌じゃない人はあまり取らないほうがいいかもしれません。

 

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それでも苦いはっさくの調理法

レシピ

どんなに丁寧に薄皮を剥いてもやっぱり苦い!という方には、生で食べずに調理して加工してしまうことをオススメします。

一番ポピュラーな調理法としては、砂糖等でじっくり煮込むマーマレード(ジャム)。

マーマレードにする場合も、薄皮はしっかりと剥いてください。皮の部分はできるだけ薄くカットし、水に浸けもみ洗い、水をかえてまたもみ洗いの作業を4~5回繰り返すことで苦み成分は抜けていきます。

苦みが緩和されたマーマレードは、パンやヨーグルトに合わせて美味しくいただけますね。

ジャムをパウンドケーキなどの生地に混ぜ込んで焼き上げると、美味しいはっさくケーキも出来ます。

はっさくは栄養が結構豊富!

ポイント
はっさくにはナリンギンの他にも

・ビタミンC
・クエン酸
・オーラブテン

などの栄養素が含まれています。ビタミンCは美肌に、クエン酸は疲労回復に、オーラブテン(皮の部分に含まれる)はがん予防に効果があるとされています。

ユミ

はっさくの栄養について下記の記事で詳しくまとめてあります。是非参考にしてみてください。
はっさくはっさくは栄養価が高くおすすめな果物!しかし食べ過ぎは厳禁?

 

まとめ

独特の苦みのあるはっさく。好きな方も多い反面、その苦みが嫌いで避けていた方も多いのではないでしょうか。

けれど、美容面でも健康面でも、とてもすぐれた成分を持っていて特に女性は積極的に取り入れたい果物です。苦みが苦手だった方も、ぜひ食べ方を工夫して食べてみてはいかがでしょうか。

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