みなさん「びわ」と聞いてどんな姿のびわを思い浮かべますか?ぷっくりまるく、やさしいオレンジ色をした果実をイメージすると思います。
しかし、そのイメージしているびわは実は一種類ではありません。びわの種類はとても豊富なのです。
それではどんな品種のびわがあるのでしょうか?そしておすすめの種類は?それぞれの品種の味や特徴をご紹介していきましょう!
びわの旬の時期は?美味しい季節は地域によって違う?びわの種類一覧
茂木
茂木(もぎ)は、長崎の三浦シオという人物が中国から持ち帰り、種を撒いて育てた品種です。長崎のびわのほとんどがこの品種です。
甘みが強く、酸味が少ないのが特徴です。香りも高いので、美味しいびわとして人気が高いです。
田中
植物学者の田中芳男が作った品種です。
普通のびわの約2倍の大きさが特徴です。果肉がとてもジューシーで食べ応えがあります。酸味が強いのですが甘みも強いので、凝縮した味わいになっています。
長崎早生
長崎早生(ながさきはやせ)は、長崎県果樹試験場で作られた長崎県オリジナルの品種です。
長崎県では多く栽培されています。茂木に似た形をしていますが、やや大きめ。酸味が低いので食べやすいのが特徴です。
里見
里見(さとみ)は千葉県暖地園芸試験場でできた自然交雑品種です。
果皮は赤みを帯びたオレンジ色をしています。完熟するととてもジューシーで美味です。少し酸味があるのが特徴です。
大房
大房(おおぶさ)は「田中」と「楠」の交雑種です。寒さに強いことから、千葉県で栽培されるびわの多くは大房となっています。
濃いオレンジ色の果皮と、普通のびわより一回り大きいのが特徴です。甘みは弱いですが、酸味も弱いため、食べやすい味わいになっています。
房姫
房姫(ふさひめ)は、千葉県暖地園芸試験場でできた「楠」と「津雲」の交雑品種です。
皮に光沢がなく、ボツボツとしたそばかすが出ることが多いので見た目はあまりよくないのですが、とてもジューシーで甘みがあります。
なつたより
長崎県が「長崎早生」と「福原早生」を交雑して誕生させた品種です。2008年に誕生したばかりの新しい品種です。
特徴は非常に甘みがあるところ。一般的なびわよりも大きくジューシーな果肉も絶品です。
瑞穂
瑞穂(みずほ)は、旧農林省園芸試験場でできた「茂木」と「田中」の交雑品種です。
緑の斑点があり見た目は良くありません、柔らかい果実で酸味も少ないのですが、甘みもあまり強くありません。
非常に大きいびわで、大きいものだと普通のびわの3倍ほどになります。
涼風
涼風(すずかぜ)は1996年に長崎県が「楠」と「茂木」を交雑して作った新しい品種です。
普通のびわよりもワンサイズ大きく、果肉がジューシーなのでとても食べ応えのあるびわです。また非常に糖度が高いのも特徴です。
土肥
土肥(とい)は、明治時代、静岡県土肥で中国のびわの種を撒いたことでできた品種とされています。
果実は白いので「土肥の白びわ」とも呼ばれています。種が大きいため食べられる部分が少ないです。ほんのりやさしい香りが特徴です。
白茂木
白茂木(しらもぎ)は、茂木から新しい品種を作ろうとする工程の中で、特別変異によって生まれた品種です。果皮が白っぽいことから名前がつけられました。
非常に甘く、やわらかいのが特徴です。
希房
希房(きぼう)は、千葉県は「田中」と「長崎早生」を交雑して作った品種です。2003年に誕生した新しい品種です。
大きな特徴は種がないこと。種なしびわを実現させた新品種なのです。味わいも良く、甘みと酸味のバランスが絶妙です。
楠
楠(くすのき)は明治時代、高知県でできた品種です。寒さに弱い品種のため、最近はあまり作らえていません。
しかし味わいは非常に良く、やわらかい果実を甘みが特徴です。
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びわの品種!どの品種がおすすめ?
びわの品種は実にたくさんありますね。その中でもおすすめした品種は2つ!
1つ目は長崎県が誕生させた「なつたより」です。まずネーミングが素敵ですね。非常に高い糖度とジューシーな味わいが素晴らしい本当に美味しい品種です。
2つ目は千葉県が誕生させた「希房」です。こちらも甘みがあり美味しい味わいが特徴なのですが、何と言っても魅力は「種なし」なことです。
種を気にせず思い切りかぶりつけるのが魅力的ですね。
まとめ
古くから日本人に親しまれてきたびわには、多くの品種があることがわかりました。昔からびわの美味しさに魅せられた日本人は色々な新品種を作ってきたのですね。
最近でも「種なしびわ」が登場するなど、まだまだ美味しいびわへの探求は続きそうですね。
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