旬の秋になるとたくさん出回るキノコ類。その中でもしめじは、多くの人に馴染みのあるキノコで、様々な料理に使い勝手が良いので、重宝されますよね。
ついつい特売だと買い過ぎてしまうことも…でも、ご安心を!慌てて使い切らなくても、腐らずに長持ちさせる方法があるのです。
それが、「冷凍保存」!実は、冷凍することで栄養価や旨味もアップするという話もあります。正しい冷凍保存方法、それにより保存できる期間、解凍方法についても合わせてご紹介します!
本しめじとぶなしめじの違いってわかりますか?解説してみました!しめじは冷凍するとすごかった!
キノコ類全般に言えることですが、しめじは水気に弱く、常温保存はもちろん、冷蔵庫の野菜室を利用してもカビが生えて腐りやすいのです。
そこで、冷凍保存です!次に、保存可能な期間や栄養価、旨味についてお話しします。
冷凍保存が可能な期間は?
正しく保存すれば、約1ヶ月は持つと言われています。
常温保存だと、購入したその日中、冷蔵庫の野菜室での保存でも通常の3~5日、下処理をして保存しても持って1週間、と考えると長持ちですね。
ただし、1ヶ月以上冷凍保存していると味が落ちますので、この期間を目安に使い切ることをお勧めします。
冷凍保存すると栄養価が高くなるって本当?
本当です!
一見、栄養がなさそうに見えるしめじですが、食物繊維を始め、ビタミンB群やミネラルが豊富に含まれています。しかも低カロリーなので、ダイエットにはもってこいですね。
残念ながら、水溶性のビタミンは冷凍することで流れ出てしまいますが、その他の栄養素は、冷凍することで、細胞に含まれている水分が膨張して細胞壁を壊し、溶け出てくるのです。
それにより、一度も冷凍したことのないしめじより、ぐっと栄養素を体に取り込みやすくなります。必然的に栄養価がアップしたことになりますね。
冷凍保存すると旨味も増すって本当?
こちらも本当です!
栄養価と同じく、細胞壁を壊し、溶け出てくることにより、体に取り込みやすくなるのです。更に、香りも豊かになり、味もしっかりしてきます。
ちなみにその旨味成分は、グラニン酸、グルタミン酸、アスパラギン酸などと言われているものです。聞き覚えのある成分も含まれているのでは?
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しめじの正しい冷凍保存方法とは?
まず始めに、野菜や果物と同じように水で洗いたくなるかもしれませんが、しめじを含めてキノコ類は洗いません。
先にお話しした通り、水溶性の栄養素が流れ出したり香りや風味が飛んでしまうからです。
何より余分な水分を含ませることにより、腐敗を早め、嫌な匂いが出てきててしまいます。気になる汚れがある場合のみ、水で濡らして固く絞ったキッチンペーパーや布巾で拭き取るだけにします。次に
- 石づきのついた根元を切り落とし、子房に分けます。
- それぞれをラップにくるみ、更に保存用袋に入れます。(いざ使う際に少量ずつ分けていた方が便利ですよ。)
- なるべく平らになるようにして、空気を抜きます。
- 冷凍庫で保存します。
通常6時間ほどで凍りますが、その時間が短いほどしめじの鮮度が保たれ、日持ちもするようになります。ですので冷凍する際は、金属バットやトレーに乗せるようにします。それにより、早く冷凍されますよ。
しめじの解凍方法は?
解凍すると、余分な水分が出てきてしまいます。ですので、解凍せずにそのまま料理に使うことをお勧めします!
ただし冷凍により、しめじ独特の食感が損なわれている可能性があるので、炒め物よりは、炊き込みご飯や、刻んで肉種に混ぜたり、スープや鍋の方がより美味しく頂けるでしょう。
天ぷらやかき揚げもお勧めですよ!
どうしても解凍したいという場合は、電子レンジを使用するよりは、保存用袋のまま流水にかけたり、自然解凍や冷蔵庫にて時間をかけて解凍する方が水分が出なくて済みますよ。
まとめ
しめじの冷凍保存についてお話ししてきました。栄養価や旨味、香りがアップすることもお分かりいただけたかと思います。
正しく保存すれば、約1ヶ月は持ちます。ぜひ、旬の時期にお安くたくさん買って、様々な料理でその味を楽しんでみてはいかがですか?
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