皆さんは普段里芋をどのようにして食べているでしょうか?皮を剥いて、白くてつるんとした里芋の中身をゆでたり焼いたり・・・。里芋の調理のために皮を剥くのはなかなか大変ですよね。
ところがその里芋、実は皮が付いたまま食べられるんだとか!目から鱗な情報ですが、一体どういうことなのでしょうか?
里芋の皮に白い綿のようなカビが?これって食べても大丈夫なの?里芋は皮ごと茹でた方がいい理由とは?
里芋は皮つきで食べた方が良いという説があるそうですが、いったいどうしてなのでしょうか?大きな理由は里芋に含まれる「ムチン」という成分にあります。
里芋の皮を剥いたり切ったりするとぬるぬるねばねばしていますよね。これはムチンという成分によるものなんです。
ムチンはたんぱく質の消化や吸収を高める効果があり、胃潰瘍の予防にもなります。また、体内の粘膜を強くするので風邪やインフルエンザといった病気の予防にもなるんです。
皮を剥いて表面にムチンがさらされた状態で茹でてしまうとゆで汁に里芋の中のムチンが溶け出していってしまうんだとか。
逆に、皮を剥かずにゆでるとムチンは皮と中身の間にぴったりと閉じ込められて、ムチンを逃がすことなくゆでることができるんだそうです。
また、そもそも皮を剥くときに起こりがちなぬるぬるしてうまく剥けなかったり里芋に含まれるシュウ酸のせいでチクチクかゆくなったりといったトラブルは、皮を剥かずにそのまま調理することで回避できるんです。
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里芋は実は皮ごと食べる事ができるって本当?
皮を付けたまま調理をするとムチンが流れ出ない上にシュウ酸を加熱除去できるのでかゆみの心配もなくなるわけですが、そのまま皮が付いたまま食べることはできるんでしょうか?
里芋を皮ごと食べると栄養的に良い?
実は、里芋の皮が付いたまま食べることは可能なんです。泥がついていたりもじゃもじゃした印象からなんとなく食べるのはちょっと、と思ってしまいますが、これが意外にもおいしいんだとか。
さらに、栄養面からみても皮にも栄養が含まれていることもありますが、皮と中身の間には栄養が一番集まりやすいんだそう。
ということは、皮ごとまるっと食べることは里芋の栄養を余すことなく口にできるということなんですね。
具体的にみていくと、前述したムチンはたんぱく質の消化吸収を助け、粘膜を強化してくれます。
さらにガラクタンという成分は高血圧予防や肥満予防、コレステロールの減少にも役立ちます。そして里芋が多く含んでいるカリウムは高血圧予防、むくみ対策などに効果的です。
皮つきで里芋を食べた方がこれらの栄養をより多く摂取することができるんです。
里芋を皮ごと食べるオススメレシピは?
具体的に里芋を皮つきで食べるにはどんなレシピがおすすめなのでしょうか?
シンプルにゆでたり蒸したりしても食べられますが、ひと手間かけて美味しくいただけるレシピをいくつかご紹介します。
里芋バター
里芋の上下を切り落としてよく洗います。
里芋にラップをして柔らかくなるまでレンジで加熱(約8分ほど)。
里芋が柔らかくなったら十字の切り込みを入れてバターを乗せて出来上がり。
焼き里芋
良く洗った里芋を蒸す。
蒸して柔らかくなった里芋を食べやすく切って、バターを熱したフライパンで焼く。
こんがり焼けたら塩を振って出来上がり。
里芋の素揚げ
里芋を洗ってよく水気を切る。170~180℃の油で5分ほど揚げる。油を切って、塩をまぶして出来上がり。
まとめ
これまで皮を剥いて食べてきた方は里芋の皮を食べるのになかなか抵抗があるかもしれませんが、栄養面からもおすすめできますし、カリカリに揚がった皮つき里芋はなかなかおいしいものです。
もちろん、皮には外気に触れたり汚れなどがある可能性がありますので、しっかりと洗ってから食べることをお忘れなく。
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