上品な香りと甘みが美味しいびわは、昔から日本の高級果物として親しまれてきました。
また、びわはかぜ予防などの健康効果に優れていることでも知られています。ただびわの果実を食べるだけでなく、びわの葉やびわの種を使った健康食品もあるのです。
しかし健康に良いとされているびわですが、実は種には毒が入っているという意見もあります。一体びわの種は体に良いのでしょうか、毒なのでしょうか。
妊婦さんはびわを食べても大丈夫?食べるべきなの?びわの種は健康に良い?それとも毒?どっちなの?
びわの種は体に良いという人の意見は?
びわの種が健康に良い効能があるという人の意見は「アミグダリン」という成分が含まれているからです。
この成分はうめ、もも、あんずの種にも含まれている成分です。びわの葉にも含まれている成分ですが、種に最も多く入っています。
この「アミグダリン」は抗がん作用があると注目されている成分なのです。
びわの種を食べることでがんになりにくい健康的な体が維持できるというのが、びわの種が良いという派の人の意見なのですね。
びわの種を粉末にした健康食品などが販売され、健康目的のために摂取する方が増えました。
びわの種は毒だから食べないでと農林水産省は注意している?
びわの種は抗がん効果など体に良い効能があると話題になったのですが、農林水産省はこのびわの種の健康効果は「噂」だと指摘しています。
逆にびわの種は健康を害する可能性があると注意を促しているのです。
農林水産省のHPには「びわの種子の粉末は食べないようにしましょう」と記載されています。
問題はびわの種に含まれている成分「アミグダリン」です。抗がん作用があると注目されていますが、実は体に悪影響を与える心配が大きいのです。
アミグダリン自体に毒性はないのですが、体内に摂り入れられると分解されて、毒性を持つ「青酸」を発生してしまうというのです。
青酸は頭痛や吐き気などの症状を招き、大量に摂取した場合には死に至ることもある恐ろしい成分です。
結局どっちなの?
びわの種は体に良いという意見と悪いと意見があります。真逆の意見なので、本当はどちらが正しいのか迷ってしまいますよね。
びわの種が体に良いのか悪いのか判断するポイントは、体にとって有害物質であるシアン化合物(青酸)が含まれているかどうかということです。
これを知るために農林水産省が発表した情報を確認してみたところ、平成29年に、ビワの種子を粉末にした食品から、高濃度の天然の有害物質(シアン化合物)が検出されたという事実を見つけました。
ちなみにこのような商品は複数あり回収されることになったのです。やはりびわの種は体に良くないと考えるのが妥当でしょう。
アマゾンや楽天で売っているけれど大丈夫なの?
高濃度でなければ大丈夫!
びわの種は体に良くないとされながらも、アマゾンや楽天で普通に販売されています。このような商品を摂取するのは大丈夫なのでしょうか。
実は全てのびわの種食品が体に悪いわけではないのです。
シアン化合物を高濃度配合しているびわの種製品は体に悪影響を及ぼしますが、少量であれば問題ないとされています。
シアン化合物が10mg/kg以下の食品を適量食べるのであれば安全なのです。
びわの種の健康食品などを選ぶ時には、必ずシアン化合物の含有量を確認するようにしてくださいね。
熟した果実であれば大丈夫!
びわの種を食べる時には注意が必要です。また未熟な果実も有害成分の危険があるので注意しましょう。
しかし、びわの熟した果実であれば問題はありません。安全に食べることができる果物です。びわ=毒と勘違いしないようにしてくださいね。
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まとめ
健康効果の高いびわですが、びわの種は毒であると言われています。しかし逆に体に良いという意見もあるため混乱してしまいます。
問題となっているのは「アミグダリン」という成分です。抗がん効果があるという意見と、青酸を発生させてしまうという意見があります。
しかし農林水産省の発表によると、やはり青酸による危険があることがわかりました。
原因となるシアン化合物は少量であれば問題ありませんが、高濃度になると危険なので気を付けたいですね。
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