大根は生で食べたほうが加熱した時よりも栄養がある?注意点は?

大根

『大根を生で食べる』と言うと連想するのはほとんどの人が大根おろしですかね。

あとは?ツマ?野菜スティック?漬物?それは生と言える?

大根といえば野菜の中でもメジャーで様々な料理に使われているというイメージですが、いざ『生で』とピックアップして考えてみるとパッと思い浮かぶものは案外限られているように思います。

ですが、生で食べた時のメリットと栄養価が抜群なポテンシャルを持っているということは知っておくべきです。

大根大根おろしにすると辛い部位は上下どっち?辛みを和らげる方法は?

大根は生で食べたほうが良いと言われている理由は?

大根

加熱すると特定の栄養成分は壊れてしまうから

これは比較的良く知られていることだと思いますが、加熱調理をすることで一部の栄養成分は壊れます。

逆に加熱することで増加する栄養素も存在していますが、特に野菜に多く含まれる水溶性ビタミンは加熱することで壊れる代表的な栄養素とされていますね。

大根の根の部分に多く含まれる栄養素としてはビタミンCがあります。

これは水溶性ビタミンの代表とも言えます。だいたい50℃〜70℃で壊れたり、また煮込み調理などをすればその水に溶け出してしまいます。

つまり大根には加熱で壊れやすい栄養素が多く含まれているというわけです。

ほうれん草のお浸しなどを家庭で作ると、お湯が薄く緑色に変色するのを見たことがあると思います。

これは、ほうれん草を茹でた際にお湯に栄養素が溶け出した証拠です。ほうれん草を食べるよりも、栄養素が溶け出たお湯を飲んだ方が身体には良かったりするのです。

大根に含まれるビタミンCは強い抗酸化作用(酸化=老化を防ぐ効果)がありアンチエイジングに働きかけることが分かっていますし、免疫力をアップさせる効果があるとされるので疲れにくくする作用があります。

さらには美容の観点から言うと植物性タンパク質(大豆たんぱく)と合わせることでコラーゲンが生成されたりもします。

これだけの働きをもつ有能な栄養素をみすみす加熱で壊してしまっては勿体ないですよね。

シャキシャキした食感や瑞々しさは生ならでは!

加熱することで栄養素が壊れるとは言え、煮込むことで味が染み込み、まるで別物に姿を変える大根ですが、生だって負けていません。

根の持つ水分量と独特な食感は果物でいうところの梨やスイカを思わせるような爽快感があります。

噛むたびにシャキシャキと軽快に音を鳴らし、土からしっかりと根に蓄えられた水分が噛むたびに滲み出てくる。

これは生でしか味わえない生ならでは!と言えます。

そんな特徴からか生で食べるならサラダという答えに辿りつくわけです。

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大根を生で食べるときの注意点は?

生で食べることのメリットをつらつらと並べてみましたが当然、注意すべきこともあります。

メリットをしっかり身体に取り込むためには以下のことに注意しなければなりません。せっかくのプラス効果が反作用する可能性があるためです。
 

加熱した後でも辛かったり苦かったりする

大根は基本的に生の状態では苦味があります。それは苦味成分(ポリフェノール)が含まれているからですが、辛味についても感じることが多々あるかと思います。

これは苦味とは違ってもともと辛味成分は大根には含まれていませんが、切ったり、おろしたりすることで大根の細胞が壊れます。

その際にグルコシノレートとという物質とミロシナーゼという物質とが混ざり合い化学反応の結果、イソチオシアネートという辛味成分が生成されます。

これが人が口にした時に感じる辛さの要因となっています。

どちらも加熱で減少するものとされていますので加熱後も苦味や辛味を強く感じる場合、一概には危険と言えないですが、別の菌や病気の影響によるものと疑うことも必要です。

胃腸が弱い人は食べ過ぎると下痢や腹痛の原因に?

これは大根に限らずですが、特に大根は食物繊維も多く含んでいるため一度に多量の食物繊維を摂取した場合に胃や腸でその繊維質を分解しきれず負荷がかかってしまい、せっかくのプラス要素を反転させてしまう可能性があるので注意が必要です。

ただ前述のとおり大根に限らず何事も食べすぎには注意が必要なのは言うまでもないですよね。

生で食べるならどんな食べ方がおすすめ?

大根

大根おろし

これは最もポピュラーなものだと思いますがさらに栄養価を高めた特別な大根おろしがあります。

それは『皮付き大根おろし』です。もっと凄いものを想像されていたらすみません。

しかし、この大根の皮にも栄養素は多く含まれているため煮物のように味を染み込ませたいというとき以外は皮付きの方がより素材の持つ栄養を無駄なく摂取できるというわけです。

野菜スティックやサラダに

大根の形状を変えることで食べやすさや食感、味に至るまで変化します。野菜スティックも生で大根を食べるならポピュラーな手法ですよね。

大根のもつ繊維に沿って切ることで苦味や辛味を抑えることも出来ますし、味付け次第では緩和することも可能です。

サラダに至ってはその大根独自に味のクセが少ないことから、どんなドレッシングにも染まってくれるので便利です。

また水分が多くカロリーが少ないためダイエットにも最適な野菜と言えます。

大根の生ハム巻き

野菜スティックを進化させたようなレシピですが、大根の苦味と辛味は生ハムの塩味で、また塩分も大根の水分で中和され、バランスが良く取れた簡単レシピだと思います。

中に大葉を巻き込めば和のアクセントも付きますしオリーブオイルを回しかけてブラックペッパーを好みで振ればイタリアンにも変化。と工夫が面白い変化を生む簡単レシピです。

大根のピクルス

これもまた簡単レシピですがフルーツ系のお酢に鷹の爪と塩を少々加えて漬けるだけ。ストレートに生で食べるのが苦手な方はこういった食べ方もおススメですね。

加熱しないので漬物は水溶性ビタミンに加えて酵素も増えたり、保存期間が伸びたりとメリットが多い調理法でもあります。

これ以外にも浅漬け、たくあんなど日本漬物にも多様されますし、醤油漬けなんてのも美味しく仕上がります。

煮込み料理に関わらず生でもしっかりと味を吸い込んでくれるので様々な料理に重宝される理由が分かりますよね。

まとめ

大根を生で食べることで熱で失われやすい栄養素を効率よく取り入れる事が出来るわけですが、未だ解明されていない野菜の未知の栄養素も壊さず取り込む。

これは植物の持つ天然の恩恵を丸ごと受けることに繋がるわけです。

近年注目を受けている人間には無く植物に含まれるファイトケミカル(フィトケミカル)と呼ばれる強抗酸化作用のある栄養素は未だ数パーセントしか解明されていないと言われており、その恩恵を受けることがアンチエイジングやオプティマルヘルスに直結すると発表されています。

『生で食べる』これはつまり地球の恵みをそのまま取り入れるということであると言えますね。

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