皆さんはセロリってどんなイメージがありますか?
あの独特なシャキシャキ感をお持ちの方もいらっしゃるかと思いますが、苦手な野菜だと思っていらっしゃる方も結構おられるのではないでしょうか。
そして葉っぱとなると捨てているという方も多いのではないでしょうか。
実はセロリの葉っぱも食べられますし、栄養も豊富なのです。
これを読んでいただくと、セロリのイメージが変わりますよ。皆さんの知らないセロリの世界をご紹介していきます。
セロリのこんなお話
セロリって歴史が古いんですね。古代ローマ時代から栽培が始まっています。
エジプトではあの独特な香りを葬礼に使っていたり、ギリシャやローマでは魔除けとして飾られたり、競技者の勝利の品物に使われていました。
食べ物というより、薬や香料として用いられていたようです。
日本へは江戸時代に伝わってきました。
加藤清正が朝鮮から持ち帰ったという説があり、「清正にんじん」と呼ばれていたようです。
セロリの旬は11月から5月頃までですが、最近はハウス栽培が行われ1年中、出荷されています。
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セロリの葉っぱにはこんなに栄養がいっぱい!
さて、冒頭で述べたようにセロリの葉っぱは食べられます。
しかも茎(普段食べている部分)よりも栄養を多く含んでいるのです。
それは葉っぱが茎の養分や水分を引き上げているからです。
それではどんな栄養素があるかご紹介していきます。
セロリの葉っぱの栄養成分の中で特に多いのはβカロチン(ビタミンA)とカリウムです。
βカロチンはなんと茎の部分の約2倍も含んでいるのです。
さらにカリウム含有量は野菜の中でもセロリは特に高い方です。
また食物繊維とビタミンUやビタミンC、ビタミンEといった他のビタミン類も葉っぱの方が多く含んでいます。
中でも油に溶けやすいビタミンKは葉っぱにしか含まれていません。
今まで葉っぱを捨てていた方はなんと勿体ないことをしていたのでしょう。
これからはセロリを食べる時は、ぜひ葉っぱも食べましょう。
セロリの葉があまり食べられない理由は?
今までどうしてセロリの葉は食べられてこなかったのでしょう。
理由として挙げられるのは、あの独特の香りとかたい食感ではないでしょうか。
あのセロリの強い香りには色々な成分が含まれていて、約40種類の成分が組み合わさっています。
先述しましたように、その成分によってリラックス効果が得られる訳ですが、なにぶんその香りが食するにはネックとなってきました。
また葉っぱを食べた時、ケバケバした感じがし、口の中に残る食感がします。
その香りやかたさをある程度取り除いてやれば、もっとセロリの葉っぱは食べられるのではないでしょうか。
そこでセロリの葉っぱを使った、あまり香りの残らない、しかも栄養豊富で美味しい料理法をご紹介します。
セロリは生では苦手でも、火を通した料理ならという方もいらっしゃるかと思います。
セロリの葉っぱをつかったお薦めの料理はこちら!
セロリは加熱しても栄養分が落ちません。
逆に加熱することによって味の深みやコクが増します。
セロリの葉っぱをつかった料理のポイントは2つです。
「ハーブや香味野菜のようにつかう」
セロリの香りを逆に利用してハーブとして捉え、青紫蘇やみょうがのようにつかいます。
「過熱して軟らかくする」
生でつかうと口の中に残る感じがするので熱を加えてしんなりさせると食べやすくなります。
熱いドレッシングをかけるだけで充分、軟らかくなります。
セロリのホットサラダ
レシピ
セロリの葉 1~2本
ベーコン(5mmくらい切る) 2枚
にんにく(みじん切り) 小さじ1
塩、黒こしょう 各少々
オリーブオイル 大さじ1
温泉卵(好みで) 1個
作り方
1. ボウルにセロリの葉とたっぷりの水を入れ、30分程置きシャキッとさせておきます。
2. セロリの葉をザルにあけ水分をよくきり、食べやすい大きさに切ります。
3. ボウルの水気を取りセロリを入れます。
4. フライパンにオリーブオイル、にんにく、ベーコンを入れ、にんにくの香りがするまで炒めます。
5. 赤ワインビネガーを加えさっと混ぜ合わせて、ホットドレッシングをつくります。
6. 3に5を回し掛け、塩、こしょうを加えざっくり和えます。
7. 器に盛り、温泉卵を添えます。
鶏肉のセロリ焼き
レシピ (2人分)
鶏もも肉 1枚
セロリの葉 2~3本
にんにく(みじん切り) 小さじ1/2
パン粉 (目の細かいもの) 30g
サラダ油 小さじ2杯
塩、黒こしょう 各少々
みそ 適量
作り方
1. セロリの葉をみじん切りにします。
2. ボウルにセロリ、にんにく、パン粉、サラダ油を入れてよく混ぜ、セロリのパン粉をつくります。
3. 鶏肉を半分に切って両面に塩、こしょうをふりかけ皮目を上にし、みそをまんべんに薄くぬります。
4. バットにセロリパン粉を入れ、3のみそを塗った部分が下になるように置きアルミホイルをかぶせて、180度のオーブンで30分焼きます。
5. アルホイルをはがし220度のオーブンでパン粉がきつね色になるまで再び焼きます。
セロリ葉の香味だれ
レシピ
セロリの葉 1~2本
しょうが(せん切り) 10g(セロリの1/2量)
塩 少々
黒こしょう 小さじ1杯
ゴマ油 大さじ2.5杯
作り方
1. セロリの葉をざっくり切ります。
2. なべにゴマ油を入れて、湯気が立つまで加熱します。
3. 耐熱性のボウルにセロリ、しょうが、塩、黒こしょうを入れ、熱したゴマ油を回し掛けてよく和えます。
この「香味だれ」はセロリ、しょうが共にインパクトがあって薬味のたれの感覚で味わえます。
刺身や冷奴にのせて食べれば、より深い味が楽しめます。
まとめ
セロリの葉っぱについてご紹介してまいりました。いかがでしたか。
セロリのイメージが変わったのではないでしょうか。
多くの方はセロリの茎は食べていたけれど、葉っぱは捨てていたと思います。
セロリの葉っぱは栄養も豊富で、茎よりもビタミンやミネラル等栄養を多く含んでいることがおわかりいただけましたか。
これを機にセロリの葉っぱもたくさん召し上がっていただけたらと思います。
読了いただきましてありがとうございました。
セロリは皮をむく?むかない?下処理が重要だった!
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