栄養豊富なセロリは独特の香りとシャキシャキ感が特徴の野菜です。
でもセロリは苦手という方も結構いらっしゃいます。
理由の一つに固い、あるいは筋が残るという点があると思います。
そこでセロリを美味しく召し上がっていただけるなるような、固い、筋が残らない上手な下処理の方法や切り方、保存法などをご紹介していきます。
セロリの皮はやっかい!
セロリは一見、そのままで生でポリポリ食べれそうな感じがします。
ですが皮があります。
人参やダイコンなどの根菜類を見ると、一目瞭然皮だとわかるのですが、セロリはやさしそうな?感じがします。
セロリの場合、皮というより筋なのです。(以後、筋と呼びます)
なかにはめんどうくさいからと、そのまま食べられる方もいらっしゃるかもしれませんが・・・
でもこの筋がやっかいなのですね。
それではアスパラガスやブロッコリーの茎はどうでしょう。
大抵の方は剥かれるはずです。
そしてやっかいなのは、セロリの筋は焼いても煮こんだりしても、口の中に残ってしまうことです。
やはりセロリの筋は剥いて調理しなければなりません。
そこでセロリを美味しく召し上がっていただくには下処理(筋取り)が必要となってきます。
下処理をご説明する前に、新鮮なセロリの見分け方、保存法をご紹介します。
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新鮮なセロリの見分け方は?
新鮮なセロリを見分けるには、まず香りの強いものを選びます。葉の緑色が濃く、シャキッとしていて茎は長くて太いもの。
筋が縦にはっきり表れて凹凸があり、しっかり巻いているのがいいです。
決して、ツヤのないものやしなべたものは選ばないでください。時間がたつと水気がなくなってしまいます。
そして大切なのはセロリを逆さにして、切り口をチェックすることです。
穴がポツポツ空いているのは、スが入っているのでNGです。
日持ちを考えると、1本ずつ分けたものより数本束になっているものの方が長持ちします。
セロリの保存法は?
まず、茎と葉を切り分けます。
冷蔵保存するには葉と茎それぞれを、たっぷりの水で濡らしたキッチンペーパーで包み、ビニール袋に入れて保存します。
茎は水を入れたタッパーに入れて保存すれば、1週間程日持ちします。
さらに茎を立てて入れた方が日持ちします。
冷凍にする場合も茎と葉に分けます。
葉はみじん切りにしてジッパー付きの袋に入れ空気を抜いて冷凍します。
茎は筋を取り、料理に使う大きさに切ってジッパー付きの袋で空気抜きします。
保存期間は約1か月をめどにしてください。
「ドライセロリ」といって、葉をビンに詰めて保存しておく方法もあります。
葉っぱをよく洗い、水気を取ってクッキングシートに並べます。
これをレンジで100度50分程、加熱します。
カサカサに乾燥したら、手で細かく揉んでビンに保存します。
乾燥剤を入れておけばいつまでも保存でき、紫蘇やゴマなどを混ぜてふりかけ等に利用できます。
セロリの上手な下処理は?
前述しようにセロリの茎の表面の固い部分は、炒めたり煮たりしても柔らかくなりません。
下処理によっては味が変わってきますので、筋取りは重要です。
ではセロリを美味しく召し上がっていただくための、上手な筋の剥き方を説明いたします。
セロリを購入してきてその日に食べるのであれば、まずよく水洗いします。
特に根の部分は泥や汚れが付着しているのでしっかり洗って下さい。
次に葉と茎を切り分け別々に保存します。
茎は養分や水分が葉っぱにいくため葉っぱと分けた方が長持ちします。
調理するまで氷の入った冷水に1~2時間漬けておくと、歯ざわりがよくなり、シャキシャキ感が増します。
茎の上部分(葉に近い方)に包丁を浅く入れて、手前に引き上げるようにして筋を取ります。
太い根元の部分は包丁を深めに入れて、上に引き上げるように取ります。
これで下処理は完了です。
包丁を一切使わずに筋を取る方法もあります。
セロリを根元から1/3のところで内側から外側に向けて折ります。
筋は折れずにそのまま残るので、上側は上(葉がついていた方)に引き、下側は根に向けて引きます。
なお、薄切りやみじん切りで使われる場合など、細かく切る分には筋は口に残りません。
従って筋を取る必要はありません。
ピーラー(皮剥き器)を使うと簡単にきれいに取ることができます。
参考までにピーラーも進化していて、大根をそうめん状に剥くことができるものなど色々なタイプがあります。
こちらに掲載されています。
セロリにも応用でき、剥き方ひとつでセロリの調理方が変わってきそうです。
セロリの切り方はいろいろある!
セロリは切り方によって食感が変わります。
筋に沿って縦に切るとしっかりした歯ざわりが味わえます。
筋を断つように輪切りにするとシャキシャキ感が楽しめます。
それだけバリエーション豊富に使われるということでしょう。
主な切り方を挙げてみましょう。
・スティック切り(6~10cm) スティックサラダ、マリネ、浅漬け
・短冊切り(3~5cm) 和え物、炒め物、パスタの具
・拍子木切り(短冊切りの半分の薄さ)スープ、焼肉料理の菜味の添え物
・せん切り スープ、炒め物、和え物
・賽の目切り ミネストローネスープ。スープの浮き身
・みじん切り 各種ソースに混ぜる
・薄切りスライス サラダ、スープの具、和え物
・乱切り 炒め物
・茎そのまま つけもの、前菜用
・葉そのまま 色彩りとして使用
・葉(5mmカット) 炒め物、スープ、パスタの色どり
・葉せん切り ブーケガルニ、スープ
セロリはこのように切り方によっていろいろな料理に使われます。
まとめ
セロリの下処理を中心に保存法や選び方、さらには切り方などご紹介してきました。
セロリは栄養価も高い万能野菜です。
しかし固い、筋が残るといったネックがあります。
しっかり下処理を行うことで、ある程度それも緩和できます。
セロリを美味しく召し上がっていただくには、ひと工夫手間を掛けるのも必要かもしれませんね。
読了いただきましてありがとうございました。
セロリみたいな野菜!代用品になるものを探してみました!
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