あんこっていったい何種類あるんだろう。
和菓子屋さんのショーケースには芸術的と言える装飾和菓子から色とりどりの饅頭に羊羹。ここではそのあんこの種類や味、作り方や特徴などをまとめてみましたのでご覧ください。
あんこの食べ過ぎは体に悪い?期待される栄養と効能は?あんこの種類とは?
小豆餡(別名赤餡)とは?小豆餡にも複数の種類が?
まずは最もポピュラーである小豆餡についてですが、こしあんと粒あん、この2種類だけだと思ってませんか?
この小豆餡にも実はいくつかの種類がありますので順に説明しましょう。
こしあん
小豆を茹でて潰してから布等を使って濾します。
これにより小豆の皮が取り除かれ、ここから砂糖を加えながら練っていきこしあんが完成します。
粒あんに比べて濾すことでカロリーは低くなっていますが、皮に含まれる栄養素は取り除かれてしまいますが、その滑らかな舌触りはこしあんならではのものです。
粒あん
名の通り小豆の粒を残したままであんこを完成させます。皮を残すために裏ごし等の作業もしません。
そのため混ぜ合わせる工程にも粒を潰さない配慮がされています。柔らかく粒のまま茹でた小豆を蜜漬けして甘くしてからこしあんに加えてあんこを完成させます。
主に大福やどら焼き、最中や金つばなどに使用されており小豆の粒の食感と舌触りが楽しめる餡の形状ですね。
つぶしあん
これはつぶあんとの違いが問われる種類ですが、つぶしあんは粒を潰して炊き上げることでつぶつぶの食感は無いが皮が残っていることで小豆独特の風味を残すことが出来ます。
こしあんよりも小豆の味が感じられ、粒あんよりもつぶつぶの食感を取り除いたものです。
小倉餡
大納言など大粒の小豆を蜜煮で甘くして、こしあんに混ぜて作ったあんこのことを言います。
京都の小倉山がネーミングの由来と言われており、小倉あんに使われている大納言小豆は、この小倉山周辺を産地とするものが最も良質と言われていました。
また小倉あんの見た目が、鹿の毛並みにみる斑点模様に例えられたことによる説もあります。
白餡とは?
白インゲン豆や白小豆を茹でたものを潰して砂糖や蜜を加えて甘くした白色のこしあんのことで、なかなか普通に売っているのは見かけないかもしれません。
使われているのは主に饅頭や焼菓子の中身、白なので色付けをして装飾和菓子にしたり、化合餡のベースにすることも多いですね。
化合餡というのはあんことあんこ以外のものを組み合わせて作るあんこのことです。
うぐいす餡とは?
青えんどう豆を使ったあんこです。この青えんどう豆はうぐいす豆とも言われ、英語ではグリーンピースと言います。
案外このうぐいす餡の原料がグリーンピースだと知らない人が多いかもしれませんね。
ずんだ餡とは?
うぐいす餡と同じように緑色の餡ですが、原料はずんだ、いわゆる枝豆です。
東北地方の郷土料理の1つで昨今では、ずんだスィーツとして和菓子に限らず洋菓子、スナック菓子など側広く利用され地位を確立した食材とも言える。
その他の餡
- 村雨:さらしあんにもち米を加えて作るあんこ
- 緑豆餡:緑豆を使ったあんこ
- 芋餡、紫芋餡:サツマイモを使ったあんこ
- 栗餡:栗を使ったあんこ、モンブランなどにも使われます。
- 黒ゴマ餡:黒胡麻を使ったあんこ
- ピーナツ餡:ピーナツを使ったあんこ
- 胡桃餡:クルミを使ったあんこ
化合餡
餡のベースとしては主に白あんが使われますが、それにあんこ以外のものを組み合わせて作るあんこのことを言います。主に下記のようなものがあります。
- 黄身餡:餡に卵の黄身を練りこんだ餡
- 胡麻餡:餡に胡麻を練りこんだ餡
- 味噌餡:餡に味噌を練りこんだ餡
- 抹茶餡:餡に抹茶を練りこんだ餡
- 柚子餡:餡に柚子を練りこんだ餡
- 桜餡:餡に刻んだ桜の葉を練りこんだ餡
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まとめ
いががでしたでしょうか?知らなかったという餡は案外無かったのでは?
改まって種類を聞かれると出てこないものですが、どれも使用してる和菓子や料理を見たことがあったり食べたことがあったり、もしくは作ったことがある人も多くいるかもしれませんね。
それだけ日本の和菓子におけるあんこの流通と職人の素晴らしい匠の技が日本人への癒しの1つとなっているのではないでしょうか。
あんこの味や見た目、また造形を施した装飾和菓子など様々な楽しみ方を演出するあんこは日本人の和の象徴とも言える存在なのです。
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