「甘エビ」はぷりぷり食感と甘みが美味しいですね。刺身で食べてもから揚げにしても楽しめます。
そんな「甘エビ」は、鮮度が落ちやすい食べ物です。
そこで理にかなった「甘エビ」のオススメの保存法をご紹介します。
おいしい「甘エビ」の選び方は?
保存法をご説明する前に、おいしい「甘エビ」の選び方をご説明いたします
まず、身はプリプリしているものを選びます。
「甘エビ」は鮮度の良いものほどプリプリしていて、鮮度が落ちるにつれてグデッとしてきます。
殻は「ワタ」(内臓)が見えるくらいの透明感のあるものを選びます。
頭は特に鮮度が落ちやすい部分です。
鮮度が落ちると匂いに表れます。
少しでも臭いと感じたらやめておきましょう。
旬の時期の「甘エビ」を選びます。
旬の時期は産地によって違うので注意が必要です。
北海道産は5月頃、その他の産地の旬は2月から5月にかけてです。
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甘エビの保存期間は?
スーパー等の表示を見ると「賞味期限」と「消費期限」があります。
「賞味期限」というのは、美味しく食べられる期限で、「消費期限」は安全に食べられる期限のことです。
生鮮食品の生食用のエビには原産地、解凍、養殖などの表示は必要ですが、期限表示は任意のため、特売所では記載されてないことがありますが、スーパーでは期限表示されているところが多いですね。
賞味期限の設定は、実際に表示されている日数の1.2~1.5倍程度まで継時的に検査を行い、安全性を確認しています。
従って、商品に記載されている賞味期限は、安全と判断された期間より短いことになります。
食べられる期間は少なくとも、賞味期限の1.2倍の期間まで大丈夫だということです。
「甘エビ」は「消費期限」として冷蔵庫に保存で、1~2日後の日付が記載されていることが多いですが、なるべくなら当日召し上がられるのをお薦めします。
翌日、食べられるのでしたら加熱される方がいいでしょう。
「甘エビ」を期限内で食べきれなかった場合は冷凍保存ができます。保存期間は、生のままだと3週間、茹でた後は4週間が目安です。
「甘エビ」を日持ちさせる「下処理」とは?
「甘エビ」は鮮度が落ちやすいので、早く召し上がるのが一番です。
しかし、「下ごしらえ・下処理」というひと手間かけることによって、鮮度を保ったまま保存することができます。
その方法をご紹介します。
「甘エビ」に限らずエビの「下処理」は殻を剥いたり、茹でたりするなど工程が煩雑な感じがしますが、実は案外簡単にできます。
下処理1頭を取る
「甘エビ」の頭と胴体に分けます。鮮度が落ちやすい頭は早目に取り分けます。
そうすることによって、鮮度が保てます。
下処理2・殻を剥く
「甘エビ」を使った料理もたくさんあります。
その料理の特徴を活かすために、殻を剥く工程が重要になってきます。
その際、殻を剥くタイミングは料理によって異なってきます。
茹でてから剥く方法もあれば、逆に、剥いてから茹でる場合もあります。
ただ、殻付きのままだと背ワタなどを除去しにくくなります。
下処理3・背ワタ、腹ワタを取る
いずれの場合でも「背ワタ」や「腹ワタ」を取り除かなければなりません。
「背ワタ」や「腹ワタ」は人間でいう内臓部分で、最も傷みやすい部位です。
殻付きのままでも「背ワタ」や「腹ワタ」を取り除くことができます。
「甘エビ」の背を丸めて尻尾から2関節程のところに爪楊枝を差し込み、ワタをすくい取ります。
また、殻を剥いてから「背ワタ」を取る場合、殻を剥いた背に包丁を入れ左右に開き、筋のようなワタを引っ張って除去します。
同じように腹側に包丁を入れ「腹ワタ」を取ります。この場合も爪楊枝を使うとうまく取れます。
下処理4・塩、片栗粉で洗う
次に塩と片栗粉を使って洗います。塩は殺菌効果があると同時に匂いを消す役目もします。
片栗粉は汚れを取り除いてくれます。
まず「ワタ」を抜いた「甘エビ」をボールに入れ、塩と片栗粉を振りかけます。
分量は10尾以下ですと、塩は小さじ一杯、片栗粉は大さじ一杯程です。
これに「甘エビ」が浸るくらいの水を入れ、全体を優しく揉み混ぜます。
「甘エビ」の質感が変わっていき、黒い汚れが出てきます。
下処理5・水で流す
最後に水で洗い流し、キッチンペーパーで水気を取ります。
冷蔵保存、冷凍保存どちらにしても水気をしっかり取っておくことが大切です。
「下処理」で取り除いた頭や殻は栄養価も高く出し汁として利用できます。
ここまで「下処理」の方法についてご説明してきました。
次に冷凍保存の方法をご説明します。
甘エビの冷凍保存の方法は?
「甘エビ」に限らず、エビは冷凍しても味が劣化しません。
「下処理」をしっかり行えば、冷凍保存は難しくありません。生でも茹でた後でも冷凍保存はできます。
「甘エビ」を1尾ずつラップに包んで密封容器に入れて冷凍します。
生のままの冷凍で3週間、茹でてからの冷凍で約4週間、品質保持ができます。お薦めの冷凍方法として、水ごと冷凍する「グレージング冷凍」という方法があります。
水を張った中に「甘エビ」を入れて水ごと凍らせる方法です。
氷の塊の中に「甘エビ」を封じこめることで、より鮮度が保て乾燥も防げます。
注意しなければいけないのは、「甘エビ」が重なり合わないことです。
一度解凍した冷凍食品は再冷凍出来ないものがほとんどですが、ことエビに関しては再冷凍が可能です。
この場合も「グレージング冷凍」がベストです。
また、オイルや塩、麹、酢に漬けておくと冷蔵で3~5日保存できます。
解凍は流水解凍が適しています。
自然解凍ですと乾燥しやすくなりますし、レンジでの急速解凍は縮みやすくなります。
ボウルやパットなどにラップをしたまま、水を流し続けます。
こんな「甘エビ」は食べてはいけない!
さてここで、「甘エビ」が腐るとどうなるのか、傷んだ時の見分け方をご説明します。
新鮮な「甘エビ」には匂いはなく、色も明るい赤色をしています。
「甘エビ」が腐ると次のような状態になります。
「黒変」という状態で黒ずんできます。
頭、尻尾、銅と腹の境目の部分から黒くなってきます。
身が溶けてきます。
プリプリ感がなくなりねっとりしてぬめりが出てきます。
味が酸っぱくなります。
変な匂いがするようになります。
以上の状態を感じたら、食べずに破棄しましょう。
冷蔵保存ですと2日が限度です。
まとめ
「甘エビ」の保存方法についてご説明してまいりました。
まず「甘エビ」をおいしくいただくには、プリプリしていて色は赤く透明感があるものを選びます。
日持ちさせるには「下処理」といって、ワタをとる作業をします。
冷凍保存には水ごと凍らせる「グレージング冷凍」がお薦めです。
解凍は水を流す方法がベストです。
「甘エビ」が腐ってくると「黒変現象」になり、臭い匂いがします。
「下処理」しておけば、料理をする時便利ですし、レパートリーも広がります。
従って、料理するのも楽しくなります。
エビ料理のアイテムをもうひとつ増やしてみてはいかがですか。
読了いただきましてありがとうございました。
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