新鮮なアボカドを買ったつもりが、切ってみたら黒い斑点や茶色い筋があった…ということはありませんか?アボカドの魅力は鮮やかな緑色です。
このビビットカラーが料理をおしゃれにしてくれるのですが、黒い斑点や茶色い筋があったらきれいに盛り付けることができません。
どうしてこのような変色が起きるのでしょうか。そして食べることはできるのでしょうか。調べてみたいと思います。
アボカドが青い!すぐ食べたい時はどうすれば柔らかくなる?アボカドを切ったら黒い筋や茶色い斑点がでてしまう理由は2つある?
ボリフェノールの酸化
1つ目の理由はポリフェノールの酸化です。
アボカドには、ポリフェノールオキダーゼという酵素が含まれているのですが、空気中の酸素と反応すると、色素成分となるポリフェノールが酸化されて変色するのです。
全体的に変色するのではなく黒い筋や斑点になるのは、その部分が特に酸化しやすい部分だからという理由があります。
この部分は維管束と言い、栄養と運ぶためのものです。もともとアボカドに存在しています。この部分が酸化して黒や茶色に変色することで、黒や茶色の筋や斑点になって見えるのです。
低温障害によるもの
2つ目の理由は低温障害によるものです。
寒さに弱い野菜や果物の場合、寒い環境になると変色したり腐敗してしまうことがあります。これが低温障害です。
アボカドは熱帯地域の果物です。暖かい地域の野菜や果物や、暑い環境の中でも適応できるように暑さに強くなっています。しかし、逆に寒さには弱いのが特徴です。
そのため、5度以下の環境になると低温障害を起こしてしまいます。
腐らせないようにと思い、冷蔵庫やチルド室に入れておくと5度以下の環境になるため、低温障害が起きやすくなります。
食べても大丈夫なの?
アボカドの黒や茶色の斑点や筋の原因は、ポリフェノールの酸化と低温障害ということがわかりました。
それでは、このような理由により変色したアボカドは食べても大丈夫なのでしょうか。
どちらの場合もアボカドが腐っているわけではないので、食べて問題ありません。
しかし、変色したアボカドは見た目が悪く、変色した筋の部分は食感が悪いという難点があります。
アボカドの美味しさはバターのようにトロリとした食感ですが、固い筋が口に残ってしまうと美味しさが半減するかもしれません。
この筋が気になる時には、マッシュして裏ごしすると良いでしょう。筋を取り除いてしまえばトロリとした食感になります。
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アボカドの中身が黒くなっていないか見分ける方法はあるの?
販売店で交換してもらうことは可能?
アボカドの黒い筋や斑点は食べることができます。でもできれば変色していないきれいなアボカドを買いたいですよね。
ポイントは3つ。
1つ目は固さです。固めのものを選ぶことがおすすめ。ハリとツヤがあるものが良いでしょう。
2つ目は色です。黒くなりすぎているアボカドは酸化が進み黒くなっている可能性が高いです。濃い緑色のものを選ぶと良いでしょう。食べ頃の色が分かる見本色のシールが貼ってある場合は参考にしてみましょう。
3つ目はへたの状態です。ヘタが柔らかくなっていたり黒くなっているものは、中身も黒くなっているかもしれません。ヘタが固く、深い緑色のものがベストです。
でも、このようなポイントをおさえて買ってきても、中身が黒くなっていることもあるかもしれません。そんな時には、販売店で交換してもらうという選択肢もあります。
どの販売店でも交換してもらえるとは限りませんが、野菜や果物を切ってみて変色していた場合には交換対応しているスーパーは多いです。一応聞いてみると良いでしょう。
まとめ
ビビッドなグリーン色がおしゃれなアボカドですが、残念ながら茶色や黒に変色してしまっていることがあります。
その理由は腐敗ではなくポリフェノールの酸化と低温障害です。だから食べることはできるのですが、見た目の悪さと食感の悪さが気になるかもしれません。
できるだけ変色していないようなアボカドを見極めて買うこと、そしてそれでも変色していたら交換してもらうという方法もあります。
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