天ぷらや煮物、炒め物など様々な料理に大活躍してくれるたけのこ。毎日の食卓を華やかにしてくれる食材です。
そんなたけのこですが、食べたら舌がピリピリする…ということがあるんです。
経験がある方は多いのではないでしょうか。これはたけのこに毒成分が含まれているからなのでしょうか。
ちょっと心配ですよね。たけのこの舌がピリピリの原因について探ってみたいと思います。
たけのこを食べると舌がピリピリ・・・これって実は体に悪い成分が含まれている?
青酸化合物が含まれているって本当?
たけのこには「青酸化合物」という毒性のある成分が含まれています。死に至ることもある危険な成分で、リンゴの種やアーモンドなどにも含まれています。
たけのこに限らず毒を持つ植物はたくさんあります。植物は、草食動物に食べられないようにこのような毒性成分を含んで身を守っているのです。
たけのこを食べると舌がしびれたりピリピリすることがあります。
これはたけのこのあく抜きが不十分だったことにより、このような毒性成分に刺激を感じることが原因だと考えられています。
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たけのこはあく抜きをすれば安全?
青酸化合物は10分以上加熱すれば大丈夫!
「たけのこには毒があるの⁉」と驚かれる方が多いと思いますが、心配しなくても大丈夫!しっかりあく抜きをすれば安全なのです。
たけのこのあく抜きの目的は、シュウ酸やホモゲンチジン酸などの苦味、えぐ味成分を取り除いておいしく食べるためです。
そしてこのあく抜きは、毒性のある青酸化合物の毒性も消してくれるのです。
青酸化合物は熱に弱く分解される性質があります。薄切りのたけのこであれば、10分の加熱で無毒化することができます。
たけのこのあく抜きは一般的に1時間以上です。時短あく抜きをする場合でも10分以上は加熱するでしょう。
また煮物にする時にはあく抜き以外にも長時間加熱しますよね。
だから青酸化合物の毒性を心配することなく食べることができるのです。
すぐにあく抜きするのが安全!
「たけのこを掘る前に湯をわかせ」という言葉があるのをご存知でしょうか。
お湯を沸かしてからたけのこを掘り、堀ったたけのこをすぐに茹でてあく抜きしましょうという意味ですね。
たけのこはこのような言葉があるくらい、すぐにあく抜きする必要があるのです。これにより、青酸化合物の効果が消え安全な状態になります。
あく抜きの仕方は?
たけのこのあく抜きの重要性はわかっていても、あく抜きの仕方がわからない…という方もいるでしょう。
面倒で難しいイメージがありますよね。
ユミ
実は世界には猛毒のたけのこがあるって本当?日本にはあるの?
青酸化合物という毒性成分を含んでいるたけのこですが、10分ほど加熱することで安心して食べることができます。それほど心配する毒の量ではありません。
日本で食べられているたけのこの品種はいくつかありますが、猛毒を持つたけのこはありません。でも、世界にはすごい猛毒を持ったたけのこがあるのです。
NHK「ダーウィンが来た!猛毒タケノコが大好物!謎のサル」という番組が放送され話題になりました。
アフリカ東部のマダガスカル島には、猛毒のたけのこが自生しています。
青酸が多く含まれているたけのこで、人間が食べると5分~10分で嘔吐、頭痛、めまい、けいれんなどの症状が出るとされています。
そしてそのまま死に至ることもあるほどの猛毒を持っているのです。
しかし、ゴールデン・バンブー・レムールというキツネザルはこの猛毒たけのこを大量に食べているということが特集されたのです。
毒素を分解する土を一緒に食べるから大丈夫なんだとか。世界にはすごい生き物がいるものですね。
まとめ
たけのこは毒を持つ食べ物と思っている方もいるかもしれません。確かに青酸化合物という毒性を持つ成分が含まれています。
これが舌にピリピリっとした刺激を与えることもあります。でも、しっかりあく抜きをしていれば無毒化されるので心配はありません。
収穫したたけのこはとにかくすぐにあく抜きをして安全に食べましょう。
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