さくらんぼの種を食べたら死ぬって本当なの?調べてみました!

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さくらんぼの種を食べると死んでしまう、という噂を聞いたことがあるでしょうか?

甘くておいしいさくらんぼにそんな噂があるなんて驚きです。今回はそんなさくらんぼの種とその有毒性について調べてみました。

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さくらんぼの種を食べると死ぬというのは本当?

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さくらんぼの種を食べてしまった=すぐ死につながるというわけではありません。

まずは、いったいどういう根拠でさくらんぼの種と死が結びついているのかを見ていきましょう。

そもそものきっかけは2016年に「さくらんぼの種を5粒食べたら死につながる」という議論が巻き起こったことです。

この際に専門家による検証が行われ、5粒の種で致死量にはならないという結論が出されました。

しかしその後2017年の夏に、イギリス・ランカシャーの男性がさくらんぼの種3粒を食べて体に異常をきたし、病院に搬送されたニュースが出てきました。

この時に搬送された病院ではさくらんぼの種が体調不良の原因であるとされたため、再びさくらんぼの種の有毒性が注目を浴びることになりました。

さくらんぼの種が完全に無害ではない、ということはおわかりいただけたかと思いますが、それではさくらんぼの種は何が体に良くないのでしょうか。

さくらんぼの種にはアミグダリンという毒があり、この毒が消化器官で分解されるときに微量ですが青酸を発生させています。

この青酸、よくドラマなどで耳にする機会のある毒ですよね。

この名前だけ聞くとさくらんぼの種は恐ろしく有毒で、口に入れるのも怖いと感じるかもしれません。

しかし、普段さくらんぼを食べているときに飲み込んだくらいではほとんどの場合で問題はありません。

さくらんぼの種を飲み込んでも問題ない根拠をまとめると以下のようになります。

  1. さくらんぼの種の皮は消化されにくいので、内容物のアミグダリンが分解される確率は低い
  2. 上記の理由から、さくらんぼをかみ砕いたりすりつぶしたりしない限りは問題ない
  3. 専門家によると青酸の致死量はさくらんぼの種に換算すると2.4㎏にもなる

以上の項目について、ひとつひとつ具体的にみていきましょう。

さくらんぼの種の皮は消化されにくい

さくらんぼの皮は消化されにくく、飲み込んでしまった場合のほとんどがそのまま便として排出されています。

さくらんぼの種の有毒物質は皮の内側にありますので、周りが消化されない限りはほぼ心配はいりません。

ただ、消化されずにそのまま出るということは、一粒くらいなら問題ありませんが、何粒か飲み込んでしまうと腹痛や排便時の痛みに悩むことにはなるかもしれません。

すり潰して食べると体に悪いというレポートは本当

前述したように、さくらんぼの種の内側に有毒物質があるということは、意図的に皮を破壊して中身をむき出しにすれば有毒性もむき出しになるということです。

消化されないはずの種の皮ごとすりつぶして摂取すると、そのまま有毒物質を体内に取り込むことになってしまうんです。

先ほど挙げたイギリスの男性のケースがこれに当てはまります。

男性はさくらんぼの種をかみ砕いたときに「アーモンドのようだった」と言っていますが、体にとっては良いものではありませんので種を噛んだり砕いてペースト状にするのはやめましょう。

致死量は2粒?

では、実際にはどのくらいの量が危険視されるのでしょうか。

さくらんぼの種と死について、中国の専門家がある結論を出しました。それが「さくらんぼの種の致死量は2.4kg」です。

青酸自体の致死量は体重1㎏に対して2mg前後です。

さくらんぼの種に含まれるアミグダリンから生成される青酸を50マイクログラムとして計算すると、60㎏の成人に対する致死量に値するにはさくらんぼの種を2.4㎏食べる必要がある、という計算です。

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さくらんぼの種を誤飲しちゃった!病院に行くべき?

悩み

さくらんぼの種が有毒だという事実を知ると、さくらんぼの種を飲み込んでしまったら不安になりますよね。

さくらんぼの種をかみ砕いていない状態での誤飲であれば、ほとんどはそのまま便と一緒に排出されます。

その際に腹痛や排便通はあるかもしれませんが、出てしまえば問題ありません。

もしもかみ砕いたさくらんぼの種や種の内側を摂取してしまった場合に体がだるくなったり気分が悪いなどの不調を感じた際には、すぐに病院を受診しましょう。

微量とはいえ有毒物質なので、専門家の指示を仰ぐのが一番有効です。

まとめ

普段何気なく食べているさくらんぼの種について、こんな事実があるのは意外でした。さくらんぼを食べる時には種には要注意ということですね。

しかし、わざわざかみ砕いたりしない限りは有毒物質が出てくることはないそうなので、種を取ってから食べたり、種はすぐに口から出すなど、きちんと対応しておけばそうそう怖いことはありません。

せっかくおいしいさくらんぼを食べるのですから、不安なんかを感じることなくおいしく味わいたいですね。

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