もっちりした独特の食感が美味しい里芋ですが、時には固くて食べられない、なんてこともありますよね。
里芋が固い原因は調理法?保存法?それとも里芋自身の問題?今回は里芋が固くなる原因と解決方法をまとめました。
里芋の栄養と効能は凄い!食べ過ぎは体に悪い!里芋が固い!その原因は4つある?
里芋はどうして固くなるのでしょうか?原因は大きく分けて4つあります。
購入したとき、保存したとき、そして調理のとき。それぞれに里芋の硬さの原因があったんです。
ゴリ芋(ガリ芋)だった
まず、里芋を購入した時点で里芋がゴリ芋(ガリ芋)だった場合です。ゴリ芋とはいったいなんでしょうか?
そもそも里芋というのは親芋についた子芋が食べる部分です。この子芋に孫芋がついてしまうとそちらに養分をとられてしまい、子芋が十分な成長ができずに固くて美味しくない子芋になってしまうんです。
水晶症にかかっている
先ほどのゴリ芋とよく似た状態ですが、子芋に孫芋ができてしまい孫芋にでんぷんをとられてしまうことを水晶症と呼びます。
でんぷんを取られた子芋はガリガリになってしまい、やはり固くて美味しくありません。
里芋が風邪をひいている
こちらは保存状態に関係する固さの原因です。
里芋は意外なことに寒さに弱く、冷えてしまうと表面に赤い斑点がポツポツと浮かんできます。これがいわゆる「里芋が風邪をひいている状態」といわれているものです。
この赤い斑点のまわりは固くなってしまいます。
購入後のご家庭での保存だけでなく、売られているお店が寒かったりしても里芋は風邪をひいてしまうんだとか。
下茹でが足りない
最後に、調理に関する原因です。
里芋はしっかりと茹でてから味付けをして煮物にすることで独特の食感を味わうことができますが、この下茹でが十分にされていない場合は中が固く、残念な仕上がりになってしまいます。
下茹での時間が短いこと、調味料を入れるのが早すぎることなどが主な原因になりますので、里芋を茹でる時にはじっくり慌てず茹でなければいけませんね。
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里芋を柔らかくする方法はどうすればいい?
では、里芋はどのように扱えば柔らかくなるのでしょうか?順を追ってみていきましょう。
まず買う時にきちんと品定めをする必要がある
里芋を購入するときに里芋の状態をしっかりと見ましょう。
購入時に里芋が風邪をひいていてはいけませんので、まずは赤い斑点が出ていないかどうか注意します。
似たような状態で里芋の先が赤くなっている「赤芽」というものもありますが、そちらは元々そういった品種なので問題ありません。
さらに、里芋は断面が少ないものを選びましょう。
里芋の断面というのは、親芋から子芋を切り離す時にできるものですが、この断面が多い里芋には子芋から孫芋ができていた可能性が高いです。
孫芋ができていた子芋は栄養分を取られてゴリ芋や水晶症になりやすいので、なるべく避けた方が良いでしょう。
保存にも細心の注意をする
里芋の保存については、とにかく冷やさないこと。冷えると風邪をひいてしまいますので、もちろん冷蔵庫にいれてはいけません。
一週間以内に使う予定であれば、里芋の泥もそのままにして新聞紙にくるんで冷暗所に保管するのが良いでしょう。
それ以上保管する場合は、里芋をしっかり洗ってから乾かして新聞紙で包み、冷暗所に保管しましょう。
柔らかくする茹で方はこうする!
里芋を茹でる時は、とにかく慌てないこと。しっかりと火を通して柔らかくしましょう。簡単にまとめると、以下のようになります。
- 鍋に里芋を入れて里芋がかぶるくらいの水を入れる
- お湯を沸かして沸騰したら少し火を弱めて10~15分茹でる
- 里芋に竹串がすっと通るくらいになったらざるにあけて冷ます
- 冷めた里芋の皮を手で剥いていく
里芋は中心まで火が通りきる前から手で皮がむける状態になりますので、早めにお湯から上げてしまうという失敗が多いようです。ポイントは竹串がすっと中央まで刺さりきることです。
また、里芋を上記の手順で茹で時間を5分ほどにしてから冷まし、皮を剥いて冷凍保存するという方法もあります。冷凍保存された里芋は細胞が壊れているため柔らかく、味が染みやすい状態になるんです。
里芋がたくさんある場合などはこうしておくことで下茹でまでが完了した状態で保存することができますね。
まとめ
里芋が固くなってしまう原因はいくつかありますが、いずれも少し気にかけるだけで解決できるものです。
せっかくの里芋ですから、ほくほく美味しく頂きたいですね。
里芋は皮ごと茹でるべき?実は皮ごと食べる方法もあるって本当? 里芋の皮に白い綿のようなカビが?これって食べても大丈夫なの?
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