いも類の中でも珍しい、生食できる芋であることから人気がある長芋。「山のうなぎ」と呼ばれることもあり、栄養価はとても高い食材です。
しかし長芋は、生のままでなくても、ソテーや揚げ物、煮物などのように加熱して食べても美味しいですよね。
そこで生まれる疑問が、生のままで食べた方がいいのか、加熱して食べた方がいいのかとうもの。
そこで今回は、長芋は生のまま食べるのと加熱するのどっちがいいの?についてお話ししたいと思います。
長芋は旬の時期が2回もあるって本当?長芋は生で食べたほうが栄養価が高い理由とは?
長芋は生で食べるのと加熱するのとどちらが栄養価が高いのでしょうか?
答えは、生で食べた方が栄養価が高いんです。
長芋は栄養価も高く、様々な効能が期待できる素晴らしい食材ですが、加熱すると効能が落ちてしまいます。
長芋には消化酵素が含まれています。
この消化酵素はアミラーゼやグルコシターゼで、消化や吸収を助けます。消化酵素は、加熱しないほうが活性を発揮します。
また、長芋に含まれるムチンは熱に弱い性質を持ち70℃以上になると成分が失われます。
ムチンとはたんぱく質とマンナンがくっついた物質で、長芋のネバネバのもとです。
胃の粘膜を保護したり、たんぱく質を吸収しやすくする働きもあるので疲労回復の効果も期待できます。更には血糖値の上昇を抑える働きまで…。
更には、食物繊維、ミネラル類、ビタミン群までもが半減してしまうということです。
是非長芋は生のまま食べるようにしましょう。
離乳食期は長芋は生は禁物!加熱させてたべるべき
生のまま食べた方が、栄養価が高いことは分かりましたが、注意しなければいけないことがあります。
それは、離乳食期の赤ちゃんには長芋を生食で食べさせてはいけないということです。
長芋はアレルギーを起こしやすい食材の1つであるからです。しかし、加熱することでアレルギーを発症しにくくします。
また、生の長芋は大人でも触るとかゆみがでますが、このかゆみも加熱することにより抑えられます。
必ず加熱させて、口元に触れないように少しずつ食べさせてあげるようにしましょう。
Sponsored Link
長芋を生と加熱するので切り方を変えると美味しくなる?
長芋の切り方で、より美味しくなるってご存知ですか?それも生のまま食べるのと加熱するのとでも変わるのです。
生で食べる時には、繊維に沿って縦に切ると良いです。
シャキシャキとした食感とみずみずしさをより感じられます。更にはあくも出づらくなります。
逆に加熱して食べる時には、繊維を切るように横に切ると良いです。ホクホクとした食感が感じられ、更には甘みも強く感じられます。
是非、調理方法で切り方を変えてみてくださいね。
長芋を生で食べるならこんな食べ方がオススメ!
長芋を生で食べるなら、やっぱりすりおろしたとろろがおすすめです。嬉しいことに、すりおろすことにより消化酵素の働きが更にアップします。
ここでも注意しなければいけない点があるんです。
とろろといえば、アツアツのご飯にかけて食べたくなるところですが、これはNGです。アツアツのご飯にとろろをかけると、栄養素が壊れる可能性があるからです。
長芋を加熱して食べるならこんな食べ方がオススメ
加熱して食べるなら、ソテーがおすすめです。
強火で熱した油で両面を焼いてから、料理酒や出汁を加えて一気に水分を飛ばすように焼きましょう。
長芋の表面はカリカリと仕上がり、中はホクホクと甘みが増して最高ですよ。
この時に、切り方にも注意してくださいね。繊維を切るように横に切るのを忘れずに!
まとめ
長芋は生のまま食べると栄養価が高いことがよくわかりました。
そして、調理法によって美味しく仕上げる切り方があるとは驚きでした。
これからは、切り方にも注意して、栄養満点で体に良い長芋を美味しく食べていきたいですね。
長芋のあく抜きをする必要性は?酢水以外でもできるの? 長芋と大和芋の違いとは?栄養価が高いのはどっち?
コメントを残す