ほうれん草の花が咲いているのを見たことがありますか?植物なのですから、当然花が咲くはずですよね。
しかし、家庭菜園をしていたり、農業に携わっていないとなかなか目にする機会がないかもしれません。
ではなぜ、花が咲く前に収穫されるのでしょうか?毒があり、食べられなくなるから?それとも、美味しくないから?それぞれ理由も含めてお話ししたいと思います。
ほうれん草の栄養と効能!でも食べ過ぎると結石ができる?花が咲いてしまってもほうれん草も食べられるの?
答えは、YESです!ただし、つぼみの段階「花芽」の時点で、粉っぽく食べられたものではありません。葉と茎の部分だけ食することをお勧めします。
ほうれん草の花に毒はないの?
先述した通り、花の部分は食感や後味の関係で食べることをお勧めしないだけで、毒はありません。花芽が出てきたから、食べるのは危険!ということはありませんので、ご安心を。
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花が咲いてしまったほうれん草は味が変わるの?
そう、この点が問題なのです!一見、菜の花と同じ葉物野菜だから、ほうれん草も花芽が付いていても、美味しいのでは?と勘違いしてしまいそうですよね。
実際は、菜の花はアブラナ科で、ほうれん草はアカザ科なので、全く植物学的に別の種類になります。
菜の花は、つぼみが出てきても、葉も茎も柔らかく、美味しくいただけます。
それに対してほうれん草は、花芽が出てくると、葉も大きく固くなり、茎もしっかり太くなって、筋張ってしまい、食べても美味しくありません。
ですから、スーパーや青果店で花が咲いたほうれん草を見掛けることがなく、一般消費者の目に触れる機会もないのです。
ちなみにほうれん草は、黄色く小さなお花を無数に付けます。身近なものでいうと、シソの花の付き方に似てますね。
なぜ、花が咲いたほうれん草は美味しくないの?
菜の花と違い、花芽が出てくると葉や茎が固く繊維っぽくなるというお話しました。その理由は簡単です。
花に充分な栄養を行き渡らせて、種を付け、子孫を繁栄させるためです。当然花に栄養が取られるため、葉や茎の味は落ちます。
灰汁も強くなります。花が咲けば、それを目掛けてたくさんの虫も寄ってくるので、もしも食べようと思い立っても、その際はよく洗う必要が出てきますね。
家庭菜園でほうれん草を収穫する際の注意点は?
比較的簡単に栽培ができるので、家庭菜園でも人気のほうれん草です。収穫時期を少しでも逃してしまうと、花芽が出てきてしまい、気付けば花が咲いていたなんてことも。
花芽が出てきからは、特に成長が早いので、要注意です。そんなことにならないためにも、まずは、
「とうがたつ」
の状態を見逃さないで下さい!
花を付けるために、茎が伸びて、太く固くなってきた状態のことを言います。そのような状態のほうれん草を見掛けたら、直ちにまとめて収穫してしまいましょう。
ただ、そんなにほうれん草を一気に消費できない!なんてこともありますよね。その場合は、冷凍がお勧めです。
② ①を適度な長さに切り、1回で使い切れる分ずつ、ラップでくるみます。
③ ②をなるべく平らにしながら、保存袋に入れます。そのまま、冷凍庫へ。
これで、安心して収穫できますね。
ほうれん草は生で保存するのと茹でて保存するのどっちが日持ちする?
ちなみに、ほうれん草には硝酸塩という物質が微量含まれています。
これは、食べると口や腸の中で、亜硝酸塩という物質に変化し、毒素となります。通常は、全く人体に問題ない量なのですが。
調理後、48時間以上室温(22℃~)に放置しておくと、人体に影響を与える量に増大してしまいます。
幼児の場合は、致死量にもなり得ます。ただ、4℃以下の環境に置いておけば、増大は防げます。
よって、室温に放置しないのはもちろん、なるべく冷蔵庫で保管をし、更には調理後は早めに食べ切ることを心掛けた方が良さそうですね。
まとめ
菜の花とは違い、花が咲いたほうれん草が流通していない理由がお分かりいただけたかと思います。
花自体に毒はありません。ただし、葉も茎も味が落ちてしまいます。家庭菜園などでは収穫時期に気を付けて、美味しいうちにいただきたいものですね。
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